開示要約
今回の書類は、1年間の成績(決算)と、株主総会で何が決まったかをまとめたものです。数字を見ると、会社の本業のもうけは弱くなっています。売上は約52億円で減り、営業利益(本業の利益)も約0.7億円まで下がりました。つまり「仕事で稼ぐ力」はまだ回復途上です。 ただし、最終的な利益は約1.7億円の黒字になりました。これは、本業が強くなったからというより、持っていた有価証券を売って大きな利益(約8.15億円)が出た一方で、ネクスを子会社にしたときに発生した“期待していた価値”が目減りしたとして減損(約7.05億円)を計上し、差し引きで黒字になった、という構図です。 株主総会では、(1)取締役の再任、(2)役員・従業員向けの(将来株が増える可能性)、(3)善光総研をで子会社化(現金ではなく自社株を渡して買う)を決めました。善光総研は介護DXの会社で、介護現場のデジタル化需要を取り込む狙いです。 一方で、前回のネクス子会社化では株価上昇が取得原価を押し上げ、減損につながった経緯があり、今回の善光総研でも会計処理や金額が未定とされています。買収後に利益が出るか、株が増えて1株あたり価値が薄まらないかが重要になります。
評価の根拠
☔-2この発表は、株価には「少し悪いニュース」寄りです。 理由はまず、会社の普段のもうけが弱くなっているからです。売上が減り、営業利益(本業のもうけ)も前の期より約4割減っています。最後の利益は増えていますが、これは株を売って得た一時的な利益が大きく、同時に「価値が下がった」という損失(減損)も出ています。投資家は、毎年続く力があるもうけを重視しやすいです。 次に、善光総研を買うために新しい株を増やす点です。条件は「善光総研の株1株につき、CAICAの株12,048株を渡す」。最低でも1,443株を受け取るので、17,385,264株(予定)も新しく増える計算になります。株が増えると、同じ会社でも1株あたりの価値が薄まりやすいと考えられ、株価の重しになりがちです。 さらに、買収後にどれくらい“上乗せの価値”()が出るかは未定とされています。わかりやすく言うと「買った値段のうち、目に見える資産以外の期待分」がどれくらいになるかがまだ決まっていない、ということです。こうした不確実さがある間は、株価は慎重になりやすいと見ます。