EDINET半期報告書-第10期(2026/01/01-2026/12/31)🌤️+1↑ 上昇確信度75%
2026/08/14 15:38

日本ホスピス中間期営業益85.8%増、60施設2,059室に

開示要約

日本ホスピスホールディングスの第10期中間連結会計期間(2026年1月1日〜6月30日)は、売上高7,604,179千円(前年同期比13.6%増)、営業利益539,964千円(同85.8%増)、経常利益292,861千円(同38.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益167,270千円(同44.7%増)と増収増益になった。1株当たり中間純利益は19円79銭(前年同期13円79銭)。 経常利益の伸びが営業利益を下回った背景には、前年同期に150,025千円計上した助成金収入が3,494千円にとどまり、支払利息が250,900千円へ増加したことがある。 2026年4月にファミリー・ホスピス七里ハウス(さいたま市見沼区、35室)を開設し、運営施設は60施設2,059室(前連結会計年度末比35室増、1.7%増)となった。下期は東北・九州エリアを含む6施設219室の開設を予定し、期末には66施設2,278室となる見込み。 2026年6月適用の診療報酬改定により、6月は5月に比べ利用者1人あたり医療保険売上が月額約20万円減少し、売上高と損益にマイナス影響が出た。同社は新設の包括型訪問看護療養費を選択し、医療保険収入の測定根拠を出来高型から1日当たりの包括評価へ変更している。は19.5%(前連結会計年度末19.4%)。下期の焦点は改定後の収益水準と6施設の立ち上がりとなる。

影響評価スコア

🌤️+1i
業績インパクトスコア +2

中間期売上高は7,604,179千円で前年同期比13.6%増、営業利益は539,964千円と同85.8%増を確保した。エリア・本部サポート体制の確立と営業部門強化により4月・5月の業績が前年同期を大幅に上回ったことが増益を牽引している。ただし6月適用の診療報酬改定で利用者1人あたり医療保険売上が月額約20万円減少しており、通期の着地は下期6か月に及ぶ改定影響の吸収度合いに左右される。

株主還元・ガバナンススコア +1

2026年3月26日の定時株主総会決議に基づき、2025年12月期の期末配当として1株25円、総額210,665千円を支払った。前中間期に支払った1株15円・123,984千円から配当水準は切り上がっている。1株当たり中間純利益は19円79銭へ改善した一方、配当支払により利益剰余金は43,395千円減少しており、還元強化と自己資本の積み上げの両立が課題として残る。

戦略的価値スコア +2

2026年4月にファミリー・ホスピス七里ハウス(35室)を開設し、運営規模は60施設2,059室へ拡大した。下期は当社初となる東北エリアおよび九州エリアを含む6施設219室の開設を予定し、期末には66施設2,278室となる見込み。急性期から慢性期・療養期への医療シフトを背景とするホスピス住宅需要を取り込む出店であり、全国展開の地理的裾野が一段と広がる局面にある。

市場反応スコア +1

増収増益と施設数の拡大は評価されやすい材料である一方、6月の診療報酬改定による医療保険売上の減少が本文で明示されており、下期業績への警戒も同時に意識されやすい構図にある。経常利益292,861千円に対し支払利息が250,900千円と金利負担が重く、東証グロース上場の中小型株として金利環境にも反応しやすい。改定影響の定量開示が次の材料となる。

ガバナンス・リスクスコア 0

自己資本比率は19.5%と前連結会計年度末の19.4%から0.1ポイント改善したが、水準自体は低位にとどまる。固定負債のリース債務は8,589,388千円あり、負債合計は15,087,977千円と資産の大半を占める。太陽有限責任監査法人の期中レビューで結論に問題は示されず、事業等のリスクの重要な変更や重要な後発事象の記載もない。当座貸越の未実行残高758,000千円が資金余力となる。

総合考察

総合スコアを最も押し上げたのは業績インパクトと戦略的価値である。営業利益539,964千円・前年同期比85.8%増という増益率は売上高13.6%増を大きく上回っており、開設後に費用が先行し稼働率85%到達までタイムラグがある固定費先行型のビジネスモデルにおいて、既存施設の熟成と組織体制整備が想定通り機能したことを示す。 ただし利益の質には留意が必要である。経常利益の増益率が38.4%にとどまったのは、前年同期に150,025千円あった助成金収入が3,494千円へ縮小し、支払利息が250,900千円へ膨らんだためで、営業段階の改善が最終利益まで届き切っていない。19.5%かつリース債務中心の負債構成では、金利上昇がそのまま減益要因となる。 最大の不確実性は6月適用の診療報酬改定である。利用者1人あたり医療保険売上が月額約20万円減ったという開示は、この水準が下期6か月続けば増益基調が失速し得ることを意味し、同時期に6施設219室の開設先行費用も重なる。 注視点は2026年12月期通期決算における改定後の1施設あたり収益単価と、東北・九州エリア初進出施設の稼働立ち上がりである。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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