EDINET有価証券報告書-第45期(2025/04/01-2026/03/31)🌤️+2↑ 上昇確信度70%
2026/06/24 16:00

ジャストシステム、売上515億円で過去最高 増収増益に配当27円へ増配

開示要約

ジャストシステムは第45期(2025年4月〜2026年3月)の事業報告で、連結売上高515億15百万円(前期比15.6%増)、営業利益224億92百万円(24.7%増)、経常利益231億1百万円(27.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益150億92百万円(22.4%増)を計上した。売上・各利益とも過去最高を更新した。 事業構造では、サブスクリプション方式のストックビジネス売上が367億76百万円と全社の71.4%を占めた。個人向け事業が331億73百万円、法人向け事業が183億42百万円で、単一のソフトウエア関連事業のなかで両輪が伸長した。一方、特別損失として自社利用ソフトウエアの減損によるソフトウエア評価損935百万円と本社移転費用328百万円を計上した。 株主還元は、期末配当を1株15円とし、中間配当12円と合わせ年間27円(前期22円)、配当総額963百万円とする議案を付議した。総資産1,364億12百万円、純資産1,186億88百万円では約87%。株式の43.96%を保有するキーエンスがその他の関係会社となっている。 6月25日開催の第45回定時株主総会では、に加え取締役5名と補欠監査等委員1名の選任が付議されている。通期業績予想は非開示の方針が続き、今後の焦点は個人・法人両事業の成長持続とストック比率の一段の向上となる。

影響評価スコア

🌤️+2i
業績インパクトスコア +4

第45期は売上高515億15百万円(前期比15.6%増)、営業利益224億92百万円(24.7%増)、経常利益231億1百万円(27.2%増)、当期純利益150億92百万円(22.4%増)と全項目で二桁成長し、いずれも過去最高を更新した。売上高の伸びを利益成長率が上回り、採算改善を伴う増収増益となった点は業績面のインパクトが大きく、単価やストック収益の積み上げが効いていることを示している。

株主還元・ガバナンススコア +2

年間配当は中間12円・期末15円の計27円で、前期22円から増配となり配当総額は963百万円。第42期13円から段階的に引き上げが続く。ただ純資産1,186億円・自己資本比率約87%と潤沢な資本に対し配当性向は限定的で、自己株式取得の実施もない。安定配当方針の下での緩やかな増配にとどまり、還元強化の余地は残る。

戦略的価値スコア +2

サブスクリプション方式のストックビジネス売上が367億76百万円と全社の71.4%を占め、既存ビジネスによる安定収益基盤が一段と厚みを増した。個人向け331億73百万円・法人向け183億42百万円の両輪が伸び、単一のソフトウエア関連事業ながら収益源が分散している。「1人当たり営業利益額」の拡大を重視する方針で、継続的な増収増益を志向する戦略が示された。

市場反応スコア +1

本開示は定時株主総会招集通知に含まれる事業報告であり、通期の確定業績と増配、役員選任議案が中心。業績数値は先行する決算開示で既に市場へ伝わっている可能性が高く、招集通知自体が新たな株価材料となる度合いは限定的とみられる。増収増益・増配という内容は投資家心理の下支えにはなるものの、それ自体のサプライズ性は乏しい。

ガバナンス・リスクスコア 0

自社利用ソフトウエアの減損によるソフトウエア評価損935百万円と本社移転費用328百万円を特別損失に計上した点は留意材料だが、経常利益への影響はなく規模も限定的。キーエンスが株式43.96%を保有するその他の関係会社であり資本・業務提携関係にある。監査意見は無限定適正で、監査等委員会も指摘事項なしと報告しており、ガバナンス上の重大な懸念は見受けられない。

総合考察

総合スコアを最も押し上げたのは業績インパクトで、売上515億15百万円(前期比15.6%増)を筆頭に営業利益24.7%増・純利益22.4%増と全項目が過去最高を更新し、増収を上回る利益成長率が採算改善を裏付けた。EDINET DBの時系列でも売上高は500億円台に乗せ、直近数期の停滞を抜けて成長が再加速している。戦略面ではストックビジネス比率が71.4%へ高まり、収益の安定性という質的な改善が進んだ点が押し上げ要因となった。株主還元は年間27円への増配で前向きだが、純資産1,186億円・約87%という財務余力に対し配当性向は依然控えめで、還元強化余地が残る点が上値を抑える。特別損失のソフトウエア評価損935百万円は減損だが経常段階に影響せず、リスクは限定的とみられる。一方で本開示は招集通知であり業績は先行開示済みとみられるため市場反応の即時性は乏しい。投資家が注視すべきは、通期予想非開示が続くなかで次期(第46期)にストック比率と1人当たり営業利益がさらに向上するか、そして潤沢な資本を背景とした還元方針の変化の有無である。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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