EDINET半期報告書-第23期(2026/01/01-2026/12/31)🌤️+1↑ 上昇確信度75%
2026/08/13 15:35

rakumo半期売上36.5%増、純利益は1.9%減

開示要約

rakumo株式会社が第23期中間連結会計期間(2026年1月1日〜6月30日)の半期報告書を提出した。売上高は1,096,452千円で前年同期比36.5%増、営業利益は261,141千円で同16.3%増、経常利益は253,935千円で同13.1%増となった一方、親会社株主に帰属する中間純利益は143,326千円と同1.9%減となった。 サービス別では、主力のrakumoサービスが799,255千円(前年同期比15.7%増)、その他サービスが297,197千円(同165.6%増)。その他サービスの伸びは前連結会計年度の下期に子会社2社を取得した影響が大きい。rakumo関連サービスのクライアント数は2,583社(2025年12月末比31社増)、有料ライセンス数は1,264千IDとなった。 費用面では販売費及び一般管理費が502,657千円(同49.2%増)に膨らみ、売上高販管費率は前年同期の42.0%から45.8%へ上昇した。のれん償却額は81,915千円と前年同期の18,259千円から拡大している。 財務面では総資産が4,528,011千円、は43.5%(前連結会計年度末は44.8%)。営業キャッシュ・フローはの増加318,466千円などにより607,581千円の収入となった。今後の焦点は下期の子会社寄与と料金改定の進捗、のれん償却負担の推移である。

影響評価スコア

🌤️+1i
業績インパクトスコア +2

売上高は1,096,452千円と前年同期比36.5%増で、前期通期実績1,830,057千円に対し半期で6割弱に達した。営業利益は261,141千円(同16.3%増)と増益を確保したが、売上高販管費率が前年同期の42.0%から45.8%へ3.8ポイント上昇し、のれん償却額も18,259千円から81,915千円へ拡大したため、中間純利益は143,326千円と1.9%の減益にとどまった。増収率と増益率の乖離が下期も続くかが論点となる。

株主還元・ガバナンススコア +1

2026年3月26日の定時株主総会決議に基づき、基準日2025年12月31日の配当として1株9円・総額52,463千円を支払った。前期の1株6円・34,856千円から増加している。当連結会計年度からは株主優待制度を開始し、その費用が販管費増加の一因となった。一方で新株発行と新株予約権の行使により発行済株式総数は5,838,700株へ増え、潜在株式調整後1株当たり中間純利益は22円74銭から21円78銭へ低下した。

戦略的価値スコア +2

AvePoint Japanとの共同開発第三弾として「rakumo ワークフロー for Microsoft 365」の開発に着手し、26年度第4四半期中の提供開始を目指すrakumoエージェントの開発も開始した。GVA TECHの「OLGA」との8月12日のシステム連携、Gemini Enterpriseの販売開始、ラクスやRevival Coreとの販売パートナーシップ締結も進めた。自治体向け施策では商談数が昨年度対比80%の進捗となり、クライアント数は2,583社へ積み上がっている。

市場反応スコア +1

半期報告書は法定の定期開示であり、業績予想の提示や修正は含まれていないため、新規のサプライズ材料は限定的である。売上高36.5%増に対し中間純利益が1.9%減という増収減益の構図と、自己資本比率が44.8%から43.5%へ低下した点は受け止めが分かれやすい。他方、契約負債が前期末の693,154千円から968,885千円へ積み上がった点は下期売上の下支え材料として意識されやすい。

ガバナンス・リスクスコア -1

当中間連結会計期間において事業等のリスクに重要な変更はなく、和泉監査法人の期中レビューでも中間連結財務諸表が適正に表示していないと信じさせる事項は認められなかった。一方、のれん残高は1,555,972千円と純資産1,991,637千円の8割弱に相当し、償却負担に加え将来の減損リスクが構造的に残る。転換社債型新株予約権付社債500,000千円と長期借入金549,511千円を抱える財務構成にも留意が必要だ。

総合考察

総合スコアを押し上げたのは業績と戦略の両軸である。売上高36.5%増のうち主力rakumoサービスが15.7%増と自律成長を維持し、残りを前期下期に取得した子会社2社が埋めた。買収が単なる売上のかさ上げでなく、Microsoft 365領域や自治体セグメントへの間口拡大に接続している点が中期的な意味を持つ。 相反するのが利益と財務の軸だ。のれん償却が18,259千円から81,915千円へ4倍超に膨らみ、増収でありながら中間純利益は減益に転じた。のれん残高1,555,972千円は純資産の8割弱に達しており、買収先の収益が想定を下回れば減損を通じて損益が一気に毀損されうる。の43.5%への低下も成長投資の対価として意識しておきたい。 注視点は3つある。第一に、968,885千円まで積み上がったが下期にどのペースで売上へ転換するか。第二に、1月1日から進む既存顧客向け料金改定が単価をどこまで押し上げるか。第三に、26年度第4四半期投入予定のrakumoエージェントと自治体案件の受注転換率である。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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