EDINET有価証券報告書-第18期(2025/05/01-2026/04/30)🌤️+2↑ 上昇確信度75%
2026/07/23 09:00

売上58%増の183億円、営業益119%増・期末配当15円

開示要約

株式会社グリーンエナジー&カンパニーが第18期(2025年5月1日から2026年4月30日まで)の事業報告および計算書類を開示した。連結売上高は18,358,123千円で前年同期比58.0%増、営業利益は1,191,710千円で同119.3%増、経常利益は1,029,656千円で同152.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益は500,265千円で同81.6%増となった。 特別利益として固定資産売却益97,471千円を含む100,141千円、特別損失に投資有価証券売却損292,513千円を含む296,677千円を計上し、税金等調整前当期純利益は833,120千円となった。総資産は16,540,676千円、純資産は5,694,033千円、1株当たり当期純利益は40円48銭である。 期末配当は1株15円(配当総額61,835千円)とする議案が付議された。前期は1株13円、配当総額53,473千円だった。2026年4月30日を基準日、5月1日を効力発生日として1株につき3株のも実施した。 定時株主総会には定款一部変更議案も付議され、事業目的に蓄電を含む電力の供給・売買、データセンターの企画・開発・運営、人材紹介・派遣、ファンドの組成・運用を追加する。連結子会社は15社。今後の焦点は中期経営計画「Green300」が掲げる系統用蓄電所の開発本格化である。

影響評価スコア

🌤️+2i
業績インパクトスコア +4

連結売上高は18,358,123千円で前年同期比58.0%増、営業利益は1,191,710千円で同119.3%増と、増収を上回るペースで利益が拡大した。売上総利益3,893,418千円に対し販売費及び一般管理費は2,701,708千円にとどまり、グリーンエネルギー施設の開発・販売を中心とするフロービジネスの拡大が採算改善につながった。ただし投資有価証券売却損292,513千円を含む特別損失296,677千円により、最終利益の伸びは81.6%増と営業段階を下回った。

株主還元・ガバナンススコア +3

期末配当は1株15円・配当総額61,835千円と、前期の13円・53,473千円から引き上げる議案が付議された。2026年5月1日付で1株につき3株の株式分割も実施済みで、投資単位当たり金額の引き下げにより個人株主層の拡大を図る狙いがある。一方で大株主は株式会社エフピーライフが58.70%、代表取締役社長の鈴江崇文氏が10.32%を保有し、社長は親会社等に該当するため、少数株主の影響力が限られる資本構成が続く。

戦略的価値スコア +3

定款の事業目的に蓄電を含む電力の供給・売買、データセンターの企画・開発・運営、人材紹介・派遣、ファンドの組成・運用を追加する議案を付議しており、太陽光施設の開発・販売中心の構成から周辺領域へ裾野を広げる意図が読み取れる。中期経営計画「Green300」と長期ビジョン「サステナグロース2035」の下、合同会社下小原蓄電所の連結や合同会社霧島蓄電所の持分法適用など、蓄電資産の取り込みも具体化している。

市場反応スコア +2

1株を3株に分割したことで投資単位当たりの金額が3分の1となり、株式の流動性と個人投資家の参加余地が広がる。増収増益に加え期末配当が13円から15円へ切り上がる点も需給面では買い材料になりやすい。もっとも本資料は定時株主総会の招集通知に付随する事業報告・計算書類であり、通期実績の確定と議案の提示が中心で新たな業績見通しは示されていないため、反応の強さは限定されやすい。

ガバナンス・リスクスコア -1

監査等委員会は取締役の職務執行に不正や法令・定款違反の重大な事実は認められないとし、会計監査人の監査法人アリアも計算書類が適正に表示されていると認めている。一方、債務超過の連結子会社である株式会社Fantaへの貸付金に対し関係会社貸倒引当金91,400千円を計上し、投資有価証券売却損292,513千円も発生した。販売用不動産2,377,464千円・仕掛品2,913,211千円の評価や長期借入金3,255,345千円の返済負担は継続的な留意点となる。

総合考察

総合評価を最も押し上げたのは業績インパクトである。売上高は第15期の8,853,977千円から第18期の18,358,123千円へ3年で2倍超に拡大し、前期に408,098千円まで落ち込んでいた経常利益も1,029,656千円へ戻した。増収58.0%に対し営業増益119.3%という利益レバレッジは、グリーンエネルギー施設の開発量の拡大が採算を伴って進んだことを示す。 視点間で唯一マイナスとしたのはガバナンス・リスクである。債務超過子会社への関係会社貸倒引当金91,400千円と投資有価証券売却損292,513千円は、事業拡大の裏側で投資先の選別に課題が残ることを示唆する。前受金2,991,160千円という高水準の契約負債は将来収益の先取りである半面、引渡が遅れれば業績の変動要因に転じ得る。 次に確認すべきは、第19期(2027年4月期)に系統用蓄電所の売上がどこまで積み上がるか、そして定款変更で加えたデータセンターやファンド事業が収益貢献に至るかである。期末配当の15円への引き上げと1対3ので還元姿勢は前進したが、長期借入金3,255,345千円を抱えた財務で開発を加速し続けられるかが分かれ目になる。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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