EDINET有価証券報告書-第52期(2025/04/01-2026/03/31)🌤️+1↑ 上昇確信度62%
2026/06/23 15:31

早稲田アカデミー、第52期売上376億円・純利益24.8億円で過去最高更新

開示要約

早稲田アカデミー(証券コード4718)の第52期(2025年4月1日~2026年3月31日)連結業績は、売上高37,658百万円(前期比7.4%増)、営業利益3,960百万円(同11.6%増)、経常利益3,968百万円(同10.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,487百万円(同6.3%増)となりました。特別利益に固定資産売却益225百万円、特別損失に594百万円を計上しています。 期中平均塾生数は50,837人(前期比4.0%増)で、内訳は小学部30,666人(同4.9%増)、中学部17,136人(同1.0%増)、高校部2,879人(同13.0%増)でした。の最終年度にあたり、連結経常利益は目標3,731百万円に対し実績3,968百万円と数値目標を達成しました。 594百万円は、管理区分の見直しに伴い1校舎単位でグルーピングした結果、営業損益が継続してマイナスの校舎について帳簿価額を回収可能価額まで減額したものです。当期末の純資産は16,557百万円、現金及び預金は10,591百万円で、年間配当金は1株当たり55円(中間20円・期末35円)を予定しています。今後の焦点は、2027年3月期~2029年3月期の新で掲げる個別指導校舎100校体制など収益基盤拡大の進捗です。

影響評価スコア

🌤️+1i
業績インパクトスコア +2

第52期は売上高37,658百万円(前期比7.4%増)、経常利益3,968百万円(同10.2%増)と増収増益を確保し、中期経営計画の経常利益目標3,731百万円も上回りました。塾生数が50,837人(同4.0%増)へ増加し、高校部が13.0%増と伸長した点が増収を牽引しています。ただし減損損失594百万円の計上で純利益の伸びは6.3%増にとどまり、営業増益率(11.6%)より鈍化した点は業績評価上の留意点です。

株主還元・ガバナンススコア +1

当期の年間配当は1株当たり55円(中間20円・期末35円)を予定し、期末配当は前期の40円から35円を提示していますが年間ベースでは中間配当を加えた形で還元を継続しています。配当方針は安定配当を基本に連結配当性向も勘案するとしています。一方で買収防衛策(本プラン)を2024年の第50回総会で継続しており、株主権利との関係で評価が分かれ得る論点です。全体として還元姿勢は現状維持の範囲にとどまります。

戦略的価値スコア +2

当期で終了した中期経営計画に続き、2027年3月期~2029年3月期を実行期間とする新中期経営計画(2026年5月公表)を策定し、個別指導校舎100校体制やDX・AI活用、大学受験部門・東進衛星予備校の展開拡大を掲げています。個別指導部門はFC含め76校、東進衛星予備校は9校体制まで拡大しました。少子化による市場縮小下で首都圏の受験需要と多様化するニーズを取り込む成長投資が中長期の企業価値を左右します。

市場反応スコア 0

本開示は招集通知に含まれる事業報告・連結計算書類であり、業績数値や配当予定は先行して認識されている可能性が高く、新規のサプライズ材料は限定的です。増収増益と数値目標達成は好感材料である一方、減損計上や買収防衛策継続は評価を相殺し得ます。株価反応は総会関連の定型開示として限定的にとどまる公算で、判断材料は限られます。

ガバナンス・リスクスコア 0

取締役6名選任議案では社外・独立の小倉泰彦氏を新任として提案し、監査等委員3名中2名が社外という監査体制を維持しています。一方、株券等保有割合20%以上を対象とする買収防衛策(本プラン)を2027年3月期の定時総会終結時まで継続しており、独立委員会の判断を尊重する設計とはいえ買収防衛策はガバナンス上の論点です。減損は校舎採算悪化を反映したもので、収益性管理面のリスク要因といえます。

総合考察

総合スコアを最も押し上げたのは業績インパクトと戦略的価値です。第52期は売上高37,658百万円(前期比7.4%増)・経常利益3,968百万円(同10.2%増)と増収増益で、の経常利益目標3,731百万円を上回って着地しました。塾生数が50,837人(同4.0%増)へ伸び、特に高校部が13.0%増と拡大した点が収益基盤の底上げを示しています。一方で594百万円の計上により当期純利益の伸びは6.3%増と営業増益(11.6%)より鈍化しており、校舎単位のグルーピング見直しで不採算校舎を洗い出した結果である点は、収益性管理の厳格化とも不採算拠点の顕在化とも読める両義的な材料です。市場反応・ガバナンスは中立で、招集通知という定型開示ゆえのサプライズの乏しさと買収防衛策継続が上振れを抑えています。投資家が注視すべきは、2027年3月期からの新で掲げる個別指導校舎100校体制やDX・AI活用の進捗、及び減損対象となった不採算校舎の整理が翌期以降の利益率に与える影響です。少子化下で塾生数の増勢を維持できるかが業績持続性の鍵となります。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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