EDINET有価証券報告書-第27期(2025/03/01-2026/02/28)☁️0→ 中立確信度60%
2026/05/29 10:37

ありがとうサービス、27期売上114億円・減損で純利益微減

開示要約

ありがとうサービスが第27期(2025年3月~2026年2月)のを提出した。連結売上高は11,398百万円(前期比7.4%増)、営業利益944百万円(同7.3%増)、経常利益1,033百万円(同8.3%増)と増収増益基調を維持した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は492百万円(同2.2%減)と小幅減益だった。 減益の主因は特別損失の計上で、215百万円、店舗閉鎖損失16百万円、固定資産除却損1百万円を含む計233百万円を計上した。は2026年4月16日の臨時報告書で先行開示された内容と一致する。 セグメント別では、ハードオフ・ブックオフ等のリユース事業が売上8,551百万円(同9.0%増)、フードサービス事業が売上2,484百万円・セグメント利益227百万円(同29.6%増)と伸長した。地方創生事業は売上362百万円ながら営業損失204百万円が続いた。海外はカンボジア・タイへ出店し、店舗数は計146店舗となった。 は1株135円(総額124百万円、効力発生日2026年5月29日)とする剰余金処分議案を付議。取締役を7名から5名に減員し、監査役1名を新任する役員改選も予定する。今後の焦点は地方創生事業の収益改善と減損の再発有無である。

影響評価スコア

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業績インパクトスコア +1

売上高11,398百万円(前期比7.4%増)、営業利益944百万円(同7.3%増)、経常利益1,033百万円(同8.3%増)と本業は堅調に拡大した。一方で減損215百万円等の特別損失233百万円が重荷となり、当期純利益は492百万円と前期比2.2%の小幅減益にとどまった。営業段階の増益基調は維持されており、純利益の落ち込みは一過性の特損が主因と読める。

株主還元・ガバナンススコア 0

期末配当は1株135円(総額124百万円、効力発生日2026年5月29日)で、EDINET DBの前期実績135円と同水準を維持した。増配・自己株式取得といった追加還元の発表はなく、安定配当の継続にとどまる。剰余金処分議案として株主総会に付議され、配当方針は内部留保確保と安定配当の両立を基本としている。

戦略的価値スコア +1

主力のリユース事業は売上8,551百万円(前期比9.0%増)と伸び、福岡県を中心とした国内出店加速とカンボジア・タイでの海外展開を進めた。フードサービス事業もモスバーガー等が堅調でセグメント利益が29.6%増加した。地方創生事業は赤字が続くが将来性ある分野への経営資源集中を掲げており、中長期の成長余地を残す布石が打たれている。

市場反応スコア 0

本開示は通期確定値と株主総会議案を含む有価証券報告書であり、業績の大枠や減損損失215百万円は2026年4月16日の臨時報告書で既に市場へ示されている。配当も1株135円で据え置かれており、サプライズ性は限定的で株価への直接的な織り込み余地は小さいとみられる。市場の関心は今後公表される次期の業績見通しと地方創生事業の収益動向へ移ると考えられる。

ガバナンス・リスクスコア -1

減損損失215百万円と店舗閉鎖損失16百万円の計上は資産効率や出店判断に課題を残す。地方創生事業は営業損失204百万円と赤字が継続している。役員改選では取締役を7名から5名へ減員し監査役1名を新任するが、創業家のイモトカンパニーが34.66%を保有する株主構成下でのガバナンス実効性が引き続き論点となる。

総合考察

総合評価を最も左右したのは業績インパクトと戦略的価値で、本業の増収増益基調とリユース・海外展開の進展が下支えした。一方でガバナンス・リスクはマイナスに作用し、215百万円を含む特別損失233百万円の計上、地方創生事業の営業損失204百万円継続が当期純利益を前期比2.2%減の492百万円へ押し下げた。営業利益が7.3%増と伸びる中での純利益減という方向の相反が今期の特徴である。 EDINET DBによれば自己資本比率は0.469→0.475→0.483と改善傾向にあり、ROEも前期実績で18.1%と高水準で、財務基盤は強固である。ただしは過去数期にわたり毎期計上が続いており、出店・改装に伴う資産の収益性管理が構造的課題となっている。 投資家は次期(2027年2月期)以降、福岡・海外を軸とするリユース出店が増益を伴って持続するか、地方創生事業が黒字転換に向かうか、そして減損の再発有無を注視すべきである。配当は135円維持にとどまり、還元面の上積みも今後の論点となる。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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