EDINET臨時報告書-2↓ 下落確信度80%
2026/08/24 11:35

不適切会計の調査費用など約524百万円を特別損失計上へ

開示要約

株式会社アドバンスクリエイトは2026年8月24日、金融商品取引法第24条の5第4項および企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第12号に基づくを近畿財務局長に提出した。財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に著しい影響を与える事象が発生したことによるもので、取締役会決議日は2026年8月14日である。 対象となる事象は、同社および広告代理店事業を行う完全子会社の株式会社保険市場における過年度の一部の広告取引、ソフトウェアの資産計上等で不適切な会計処理が行われていた疑義である。同社はによる調査を進め、2026年7月31日付で調査報告書を受領し、調査結果を受けて過年度決算の訂正を行った。 当該調査費用および過年度決算の訂正等に要する費用は、2026年9月期第3四半期決算以降においてに計上する予定である。金額は現在集計中で、の提出日時点では約524百万円を見込むとしている。 今後の焦点は、集計中の費用が最終的にどの水準で確定するか、および2026年9月期第3四半期以降の決算への反映状況である。

影響評価スコア

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業績インパクトスコア -3

2026年9月期第3四半期決算以降に約524百万円の特別損失を計上する予定と明記された。EDINET DBが保有する訂正前ベースの直近通期(2025年9月期)売上高66.08億円に対して約7.9%に相当する規模であり、損益の直接的な下押し要因となる。金額は現在集計中とされ、最終的に上振れする余地が残る点も損益見通しの不確実性を高めている。

株主還元・ガバナンススコア -2

過年度決算の訂正と第三者委員会の調査に要する約524百万円の費用が特別損失として計上され、株主資本の押し下げ要因となる。本開示では配当や自己株式に関する言及はなく、還元方針への直接の記載もない。もっとも不適切な会計処理の疑義を起点とする費用計上である以上、経営陣の説明責任と再発防止の実効性が株主にとって重い論点となる。

戦略的価値スコア -1

本開示は過年度の会計処理に起因する約524百万円の費用計上予定を伝えるもので、事業ポートフォリオや成長戦略の変更には触れていない。一方で不適切な会計処理の疑義は広告代理店事業を担う完全子会社の株式会社保険市場にも及んでおり、中核事業の管理体制の立て直しに経営資源が割かれる構図がうかがえる点は中長期の実行力に影を落とす。

市場反応スコア -2

取締役会決議日は2026年8月14日で、同社は第三者委員会の調査結果を受けて過年度決算の訂正を既に実施している。市場は不適切会計の存在自体を認識しているとみられるが、約524百万円という費用規模の提示は本開示で初めて具体化した情報である。金額が集計中で確定していないため、確定額が示されるまで評価が定まりにくい状況が続きやすい。

ガバナンス・リスクスコア -4

過年度の一部の広告取引およびソフトウェアの資産計上等において不適切な会計処理が行われていた疑義が発覚し、第三者委員会が2026年7月31日付で調査報告書を提出、過年度決算の訂正に至った。問題が単体にとどまらず完全子会社の株式会社保険市場にも及んでいるため、グループ全体の内部統制と会計処理の適正性に対する信頼回復が最大の課題となる。

総合考察

総合スコアを最も押し下げたのはガバナンス・リスクである。過年度の広告取引とソフトウェア資産計上をめぐる不適切な会計処理の疑義が単体だけでなく完全子会社の株式会社保険市場にも及んだ点は、グループ全体の内部統制の実効性に疑念を残す。の調査報告書受領と過年度決算訂正という流れは、問題が単発の事案にとどまらない性格を帯びていたことを示唆する。 損益面では、約524百万円というの見込み額が、EDINET DBの訂正前ベースで既に3期連続の営業赤字が続く収益基盤にとって軽くない追加負担となる。ただしこれは調査と訂正に伴う一過性の費用であり、本業の競争力そのものを直接毀損する性質ではない点は切り分けて捉える必要がある。この一過性という性質が、業績インパクトの評価をガバナンス面ほど厳しくしていない理由でもある。 注視すべきは、集計中とされる費用が2026年9月期第3四半期決算でどの水準に確定するか、薄い自己資本にどこまで波及するか、そして再発防止策の具体的内容と実行状況である。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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