5月7日引け後に発表された味の素 (2802) の 2026 年 3 月期通期決算を、5月6日に公開した事前予測レポートの 4 シナリオと突き合わせて振り返ります。連結事業利益は 1,811 億円で会社予想に +0.1% の極小上振れ、Q4 単独 352 億円も事前予測の 351 億円とほぼ完全一致でした。一方、内訳は予想を大きく外れ、冷凍食品の Q4 単独事業利益は実質ゼロ、アミノサイエンスは 174 億円で IR 気象台想定 100 億円を +74% 上振れ、というミックスシフト型の着地です。来期会社予想は事業利益 1,970 億円・最終利益 1,200 億円で IR 気象台の中央線を下回る慎重スタートですが、本社売却益剥落 (税後概算 305 億円、当期実効税率 26% 換算) を引いたコア最終利益 1,042 億円との比較では +15.2% の二桁増益スタートでした。発表翌営業日は +1.45%、3 営業日累計では +10.9% と事前予測の確率加重期待値 +0.05% を大きく上振れています。
味の素 (2802) の 2026 年 3 月期通期決算 (5 月 7 日発表) を整理します。会社予想の最終利益 1,300 億円 (前期比 +85%) は、ほぼ半分が本社ビル売却益による一過性の上振れ。本業のコア事業利益でどこまで会社予想に届くか、来期予想で一過性益剥落のショックをアミノサイエンスの伸びで吸収できるか、3 月末に動いた英パリサーの ABF 値上げ要請が決算説明でどう扱われるか — 株価が動く論点はこの 3 つに絞れます。決算跨ぎの過去 4 回のリターンは +13%、+7%、-3%、-16% で振れ幅が大きく、コンセンサスと事業利益の乖離に強く反応する銘柄です。
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