開示要約
この書類は、会社の1年間の成績表です。今回のポイントは、まだ赤字ではあるものの、前の年より赤字が小さくなったことです。売上にあたる事業収益は2,133万円と小さく、最終的な赤字は6億7,625万円でした。ただし前の年は13億円を超える赤字だったので、出ていくお金をかなり減らしたことがわかります。 わかりやすく言うと、商品や研究に使うお金を絞って、会社の体力を少し立て直した形です。研究開発費や本社経費が減ったことが、赤字縮小の主な理由です。ただし、売上そのものはまだ小さく、事業がしっかり回っているとは言いにくい状況です。 一方で、お金の面では新しい株を出すなどして約10.9億円を集め、手元資金は19.2億円まで増えました。これは当面の運転資金を確保したという意味で安心材料です。ただし、その分だけ株数は増えており、1株あたりの価値が薄まりやすい面もあります。 会社は、近視対策デバイス「Kubota Glass」の中国展開や、開発中の薬の提携・早期収益化を進めています。例えば、新しい店を増やす準備は進んでいるが、まだ売上はこれから、という段階です。つまり今回の開示は、「資金はつないだが、本格的な売上拡大はまだ先」という状況を示したものです。
影響評価スコア
☔-1i会社のもうけを見ると、まだかなり厳しいです。売上は小さく、ふだんの事業では大きな赤字が続いています。赤字が前より減ったのは良い面ですが、主に使うお金を減らしたことや一時的な収入の影響が大きく、本業が強くなったとはまだ言い切れません。
お金の持ち具合は少し良くなりました。新しく株を出して資金を集めたので、手元のお金は増えています。借金が多くないのも安心材料です。ただし、事業でお金を稼げているわけではなく、外から集めたお金で支えている状態なので、強い安心感まではありません。
将来への種まきは進んでいます。中国や台湾などで売る準備を広げ、開発中の薬でも提携の話が進んでいます。たとえば新しいお店を出す前の準備が進んでいるような状態です。ただ、まだ大きな売上にはなっておらず、育つまで時間がかかりそうです。
会社が狙う市場は大きく、特に中国にはチャンスがあります。ただ、景気の先行きが読みにくく、材料費や運ぶ費用も高いままです。良い面と悪い面が混ざっているので、この発表だけでは事業環境がはっきり良いとは言えません。
株主への直接の見返りは弱いです。配当は出さない方針で、しかも新しい株がたくさん増えました。これは会社にとっては資金集めですが、今ある株の1株あたりの重みが薄くなりやすいということです。株主にはやや厳しい内容です。
総合考察
この発表は良いニュースと悪いニュースが混ざっていますが、全体ではやや悪いニュースです。良い点は、前の年より赤字が小さくなり、手元のお金も増えたことです。会社は新しい株を出してお金を集めたので、すぐに資金が尽きる心配は少し下がりました。 ただし、いちばん大事な本業の売上はまだとても小さく、会社だけの力でしっかり稼げている状態ではありません。赤字が減ったのも、売上が大きく伸びたからというより、使うお金を減らしたことや一時的な収入があったことの影響が大きいです。たとえば、家計で言えば給料が増えたというより、出費を減らして一時金が入ったような形です。 将来に向けては、中国での販売準備や新しい提携の話が進んでおり、期待できる材料はあります。しかし会社自身も、売上の本格化は来期以降にずれ込む見込みだと説明しています。つまり、期待はあるが、まだ結果は出ていない段階です。 さらに株主にとっては、新しい株が増えたことで1株あたりの価値が薄まりやすい点が重く見られます。そのため、短期の株価は上がるよりも、慎重に見られる可能性が高いと考えられます。