開示要約
この発表は、会社が「従業員に自社株を持ってもらう仕組み」を本格的に動かすためのものです。会社が用意した信託(お金や株をまとめて管理する箱のようなもの)が、最初にまとまった数の株を確保し、その後4年間かけてへ少しずつ売っていきます。従業員は毎月の積立で株を買いやすくなり、会社は従業員のやる気や株価への意識を高めたい狙いです。 株の用意の仕方は「新株を増やす」のではなく、会社が持っている自己株式を信託に渡す形です。今回は629,800株を1株2,018円で一括処分します。株数で見ると発行済み株式の約5%に当たり、1株あたりの取り分が薄まる(希薄化)要素になります。 一方で、株は信託から持株会へ順次売却されるため、市場に一気に売りが出る形ではありません。また、会社は同時にToSTNeT-3で最大317,500株の自己株買いを行い、株式給付信託への充当も予定しています。 注意点は、信託が銀行から借りる1,271百万円に会社が保証を付けていることです。株価が下がり、信託の売却代金で借入を返しきれない場合、会社が不足分を負担する可能性があります。
評価の根拠
🌤️+1この発表は全体として「少し良いニュース」と考えます。ただし、上がると決めつけるほど強い材料ではなく、株の売り買いのバランス(需給)を支える可能性がある、という位置づけです。 悪い点は、会社が自己株を629,800株まとめて信託に渡すため、株数が増えたように見えて1株の価値が薄まる心配があることです(希薄化)。 良い点は2つあります。1つ目は、会社が「安売りではない」と説明していることです。値段は2,018円で、直前の終値と同じで、監査役も問題ないと言っています。2つ目は、株が市場に一気に出てくるのではなく、信託から従業員の持株会へ少しずつ売られる仕組みだと書かれていることです。急に売りが増えて株価が崩れる形になりにくい、という考え方です。 さらに、会社はToSTNeT-3で自社株を買う予定も示しました。最大317,500株を2,018円で買う計画で、当日の買付上限金額は640,715,000円です。買いが入ること自体は、短期的に株価の支えになりやすいです。 一方で、信託の借入に会社が保証を付け、保証料96,596,000円(借入金×7.6%)がかかる点は、費用負担が発生する可能性として注意が必要です。