開示要約
今回の発表は「会社の本業のもうけ」ではなく、円安・円高といった為替の動きで出た利益を決算に入れる、という内容です。ispaceは子会社に外貨でお金を貸しており、その金額を期末(12月末)の為替レートで円に換算し直した結果、円換算の価値が増えて利益(為替差益)が出ました。 わかりやすく言うと、同じ“外貨の金額”を持っていても、円安になると円に直したときの金額が大きく見えるため、会計上の利益が出ることがあります。今回は第3四半期だけで15.8億円、4〜12月の合計で20.9億円のプラスです。 ただし、これは為替が逆に動けば損(為替差損)にもなり得る性質があります。また、現金が必ず同額増えるというより「評価の見直しで利益として計上される」面が大きい点に注意が必要です。 会社はこの内容を四半期決算の数字にすでに織り込んで公表しており、投資家は本業の進み具合とあわせて、為替の影響がどれくらい利益を動かしているかを確認する局面になります。
評価の根拠
🌤️+1この発表は、全体としては「やや良いニュース」になりやすいです。理由は、決算の中に15.85億円(4〜12月合計で20.91億円)というプラスの項目が入るため、利益の数字が上に動くからです。 ただし中身は、会社が子会社に貸している外貨のお金を、12月末の為替レートで“値段を付け直した(評価替えした)”結果として出た利益です。わかりやすく言うと、同じ外貨でも「円に直したときの金額」を期末時点で計算し直したら、会計上プラスになった、ということです。 このタイプの利益は、一般に、商品が売れて現金が増えたことと同じ意味にはなりにくく、次の期末のレート次第では逆にマイナスになることもあります。そのため、株価が上がる可能性はある一方、長く評価されるかは別問題です。 また会社は、今回の内容はすでに第3四半期の決算短信に反映済みだと説明しています。つまり投資家は、臨時報告書だけでなく、決算全体の数字や説明を見て売買しやすく、追加の驚きは大きくない場合があります。