開示要約
今回の発表は「研究開発を続けるためのお金の手当て」をまとめて示したものです。カルナは新薬候補(docirbrutinibなど)の試験にお金がかかる一方、2024年は売上が6.36億円まで減り、赤字が大きくなりました。そのため、会社は資金繰り(手元のお金が足りるか)への不安がある、と書類でも説明しています。 まず、以前に出していた“株に変わる可能性がある借金”(転換社債)を、残っている2.5億円分まとめて買い戻して消す方針です。これにより、将来株が増えるリスク(薄まるリスク)を一部減らす狙いがあります。 一方で、新たに18.5億円の普通社債を発行します。利息は0%ですが、92.5で売って100で返す形なので、実質的には割引分がコストになります。 さらに、最大約770万株分の新株予約権(株を買える権利)を第三者に渡します。株価に合わせて買う値段が下がる仕組みがあり、株数が増える可能性があるため、短期的には株価の重しになりやすい内容です。
評価の根拠
☔-2この発表は、短期的には株価にとって「悪いニュース寄り」です。 理由の1つ目は、新株予約権という“将来、株が増えるかもしれない仕組み”が最大約770万株分あることです。しかも株価が下がると、株を買う値段(行使価額)も「終値の90%」に近づく形で見直され得ます。とはいえ、行使価額には下限があり、216.5円(調整あり)を下回らないルールです。 理由の2つ目は、普通社債が「額面100円を92.5円で発行し、満期に100円で返す」条件で、将来の返済負担が残ることです。利息0%でも、差額分は実質的なコストになります。 一方で良い点もあります。会社は第1回CBの残り2.5億円を買い取って消す予定なので、そのCBが原因で将来株が増える要因はなくなります。ただ、決算書では「資金が足りないかもしれない」という重要な不確実性も書かれており、投資家は資金面の不安と株数増加の可能性を同時に意識しやすいと考えます。