臨時報告書（内国特定有価証券）
AI要約
この発表は、投資信託が「毎月の締め日」を迎えたので、成績表を法律に沿って出したものです。会社の大きな方針変更というより、「今月はいくら増えたか・いくら配ったか」を数字で示す定期的な報告に近い内容です。 今回のポイントは、3か月分（3つの計算期間）で、毎回1万口あたり20円を同じように配ったことです。わかりやすく言うと、家計で毎月同じ額のおこづかいを出したような形で、分配の水準は安定しています。 一方で、分配後の基準価額（投資信託の値段）は10,993円から11,445円へ上がりました。特に第231期は3.48%と上昇が大きく、運用環境が比較的良かったことがうかがえます。 ただし、口数（持っている人の合計の量）は少しずつ減っています。例えば解約が増えると口数は減るため、資金の出入りも合わせて見ておく必要があります。
専門用語の解説
- 計算期間
- ：投資信託の「成績を区切って集計する期間」のこと。毎月決算型なら1か月ごとに区切り、増えた分や配当（分配金）を計算して報告する。
- 収益分配金
- ：投資信託が保有者に現金で配るお金。わかりやすく言うと、運用で得た利益などから出す「配当」のようなもの。出すほど基準価額は下がりやすい。
- 基準価額（分配後）
- ：投資信託の1万口あたりの値段。分配金を払った後の値段なので、分配があるとその分だけ値段は下がって表示される点が重要。
- 純資産総額
- ：投資信託に集まっているお金の規模（残高）。大きいほど運用が安定しやすい一方、解約が増えると減る。今回は約197〜201億円で横ばい。
- 期中騰落率
- ：その計算期間の間に、投資信託の値段がどれだけ上がったか下がったかの割合。例えば3.48%なら、期間中に全体として増えたことを示す。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は、株価にとっては「どちらとも言いにくい（中立）」ニュースです。理由は、会社が新しい事業を始めた、利益の見通しを変えた、といった大きな出来事ではなく、投資信託の毎月の成績表をまとめて出したものだからです。 良い点としては、投資信託の値段（基準価額）が3つの期間で上がっており、特に真ん中の期間は+3.48%としっかり増えています。これは「運用がうまくいった月があった」ことを示します。 一方で、投資信託の口数が少しずつ減っています。わかりやすく言うと、参加者が少しずつ抜けている（解約が増えている）可能性があり、これが続くと運用会社が受け取る手数料の元になる残高が減りやすくなります。 ただ今回は、全体の規模（純資産総額）が約200億円で大きくは動いていないため、市場が強く反応する材料にはなりにくいと考えます。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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