訂正有価証券届出書（外国投資信託受益証券）
AI要約
この発表は「新しい事業の発表」ではなく、すでに出していた書類を“最新の成績表に差し替える”ための手続きです。会社（管理会社）が半期報告書を出したので、9月に提出した届出書の中の運用状況や財務情報を、同じ内容で更新・追加しています。 中身として重要なのは、ファンドのお金がどこに置かれているかと、増え方です。2025年10月末の資産は、主に短期の債券や預金で、トルコ関連の債券が中心です。預金はマルタに置かれている分が約36%あります。 また、直近1年の収益率は38.53%と高めですが、これはトルコリラ建てでの数字です。日本円で見たときは、トルコリラの値動き（円に対して上がる/下がる）で体感の成績が変わります。 さらに、この中間財務書類は監査を受けていない点が明記されています。わかりやすく言うと「会計士のチェック印はまだ無い数字」なので、投資判断では注意が必要です。
専門用語の解説
- 訂正有価証券届出書
- ：すでに提出した届出書の内容を、後から出た新しい情報で直す書類。例えると、古いカタログを最新の在庫・成績に差し替える作業で、内容の更新理由が重要。
- 純資産総額（NAV）
- ：ファンドが持つ資産から負債を引いた“実質の残高”。1口当たりNAVは、1口の値段の目安。株で言う時価総額に近いが、日々の資産価値で動く。
- ディスカウント債
- ：額面より安く買って、満期に額面で返ってくる債券。差額が利益の一部になる。例えば100円で返るものを95円で買うイメージで、金利環境の影響を受ける。
- 公正価値（フェアバリュー）
- ：その時点で市場で売買されると想定した“妥当な値段”。値段が見えにくい商品は推計が入るため、評価方法次第で数字がぶれる可能性があり、開示では重要。
- 費用比率
- ：運用にかかる手数料などが、平均の資産額に対してどれくらいかを示す割合。家計で言う固定費の比率に近く、高いほど投資家の取り分が減りやすい。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は、投資家にとって「良い・悪いがはっきり出るニュース」というより、「数字を最新にそろえたお知らせ」です。なので、受益証券の価格や売れ行きに対する影響は、基本的に大きくは出にくい（中立）と整理します。 今回わかるようになったのは、例えば2025年10月末の規模（純資産が約220億円相当）や、何に投資しているか（預金やトルコの債券が中心）、そして直近1年の収益率（38.53%）などです。これは“判断材料が増える”という意味では重要ですが、書類の訂正自体が利益の出し方を変えるわけではありません。 注意点も書かれています。中間の財務書類は「監査を受けていない」と明記されており、最終チェック済みの決算とは違う段階の数字です。投資家は、数字の見方を慎重にする必要があります。 また円換算は、本文では2025/10/31の仲値（1TRY=3.68円）、表紙では2025/6/30（1TRY=3.63円）と、使う日付が明記されています。これは換算の前提の違いであり、（推測だが）為替が動けば円表示も変わる点は理解しておくべきですが、今回の主因はあくまで半期報告書反映の訂正です。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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