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開示詳細

EDINET有価証券報告書-第26期(2025/02/01-2026/01/31)-2↓ 下落確信度75%
2026/04/28 15:31

アピリッツ第26期、Webソリューション不採算で純損失4.65億円に転落

開示要約

アピリッツは『ザ・インターネットカンパニー』をビジョンに掲げ、Webサイトやシステムの受託開発、デジタル人材の派遣、オンラインゲーム運営の3事業を展開する東京渋谷区の企業です。今回開示された有価証券報告書は2025年2月から2026年1月までの第26期決算で、売上高は前年比10.5%増の99.55億円となった一方、営業損失3.09億円、最終赤字4.65億円と前期の黒字から赤字に転落しました。最大の要因はWebソリューション事業で発生した大型不採算案件で、要件定義段階の精度不足により設計後の手戻りが多発し、外注費や工数超過によって採算が悪化しました。同社は再発防止のため、要件定義時の技術審査の厳格化、PMO(プロジェクト管理機能)による進捗・リスク管理の強化、ミドル~シニア人材中心の体制への再構築を進める計画です。事業セグメント別では、推しカルチャー&ゲーム事業が売上46.67億円で最大規模を占め、Webソリューション事業35.20億円、デジタル人材育成派遣事業18.50億円と続きます。M&A戦略は継続中で、当期は2025年6月にムービングクルーを吸収合併、11月にベトナムのBunbu Joint Stock Companyを完全子会社化しています。同時開催の株主総会では取締役5名選任と子会社取締役向け発行(上限100個・10,000株)が議案です。

影響評価スコア

-2i
業績インパクトスコア -3

第26期は売上が前年から10.5%増えて約99.55億円と過去最高水準ですが、利益面ではWebソリューション事業の大型不採算案件の影響で、4.65億円の赤字に転落しました。1株あたりでは115円のマイナスです。前期は0.46億円の黒字だったため、利益では一気に5億円規模の悪化となりました。

株主還元・ガバナンススコア -2

前期は1株16円の配当でしたが、今期は4.65億円の最終赤字となり、純資産も前期から約5億円減少しているため、配当余力は前期より弱まる局面です。なお、子会社の取締役向けに新株予約権が発行される予定ですが、発行株式数は全体の0.2%程度のため希薄化は限定的です。

戦略的価値スコア -1

今期業績悪化を招いた不採算案件は来期第1四半期で収束する見通しと説明されており、要件定義段階の審査強化やPMOによる進捗管理など再発防止策が示されています。M&A戦略は継続中で、当期はベトナム企業の完全子会社化を含む新規買収を実施しています。

市場反応スコア -2

黒字から赤字への転落は、株価には短期的にマイナス要因となります。前期末の株価指標はPER70倍・PBR1.35倍と成長期待が含まれた水準でしたが、赤字転落で評価尺度の見方が変わる局面です。一方で売上は伸びていることや、不採算案件が来期第1四半期で収束する見通しは下支え要因となり得ます。

ガバナンス・リスクスコア -1

今回の赤字は要件定義段階のチェックや進捗管理の弱さが原因と説明されており、ガバナンス上の課題が表面化した形です。会社側は社内のプロジェクト管理機能(PMO)を強化するなど対応策を打ち出しており、社外取締役3名・社外監査役2名の体制で改善状況を監督していく構えです。

総合考察

第26期は売上が99.55億円と過去最高でしたが、Webソリューション事業の大型不採算案件で4.65億円の最終赤字に転落しました。前期の黒字0.46億円から大きな悪化で、株価には短期的にマイナス要因となります。一方で、売上は2桁増を維持し、ゲーム事業も利益を確保しているなど、すべての事業が悪化したわけではありません。会社側は要件定義段階の審査強化、PMOによる進捗管理、ミドル~シニア人材中心の体制への再構築を進める方針で、不採算案件は来期第1四半期で収束する見通しとされています。今後は再発防止策の効果や、買収したベトナム子会社の貢献度合いを含めた収益回復が確認ポイントとなります。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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