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EDINET2025年12月19日 09:39半期報告書-第78期(2025/04/01-2026/03/31)

半期報告書-第78期(2025/04/01-2026/03/31)

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AI要約

この発表は「上期の成績表(半期報告書)」で、会社のもうけの状況とお金の出入り、仕事の残り(手持ち工事)をまとめたものです。建設会社は工事の完成が下半期に偏りやすく、上半期の売上が少なく見えやすい特徴があります。 今回は売上が前年より大きく減りました。理由は、前年上期に進んだ大きな工事の反動で、今年上期に完成・進捗として計上できた工事が減ったためです。一方で、工事の「もうけやすさ(採算)」は改善し、工事の粗い利益はほぼ維持できています。 お金の面では、工事代金の回収などで営業活動の資金が増えました。反対に、定期預金に預けるなどで投資の支出が増え、借入金も減らしたため、現金同等物は187億円と一定水準を保っています。 今後の見どころは、手持工事高820億円が1〜3年で売上として出てくる見込みである点です。上期の売上減が一時的か、下期に工事の完成が集中して取り戻せるかが株価の評価ポイントになります。

専門用語の解説

手持工事高
すでに契約済みで、まだ完成していない工事の残り金額。レストランで言えば「予約済みの注文残」。将来の売上の見通しを測る材料になる。
完成工事高
建設会社が工事の進み具合に応じて計上する売上。工事が進むほど売上に入るため、完成が下半期に偏ると上半期の数字が小さく見えやすい。
契約資産・契約負債
契約資産は「工事は進んだがまだ請求していない分」、契約負債は「先にもらった前受金」。工事代金の請求・入金タイミングを読み解く鍵。
営業キャッシュ・フロー
本業で増えた(減った)現金の合計。黒字でも入金が遅いとマイナスになり得る。今回は売上債権の減少などでプラスに転じた。
工事損失引当金
将来赤字になりそうな工事の見込み損を、先に費用として計上する仕組み。『赤字の予兆』を早めに数字へ反映するため、利益の安全度を見る材料。

AI影響評価

影響度i
-1
方向i
→ 中立
確信度i
65%

評価の根拠

この発表は、株価には「少し悪いニュースだが、大きくは動きにくい」と見られます。理由は、売上も利益も前年より減っているためで、まずは“成績が下がった”と受け取られやすいからです。 ただし、工事のもうけの元(完成工事総利益(連結))は約53.8億円で前年より少し増えています。売上が減っても、1件あたりの工事が前よりもうかりやすくなっている可能性があり、悪材料を弱める要素になります。 お金の面では、本業で増えたお金(営業CF)が+35.6億円と改善しています。一方で、投資CFは△6,615百万円(約▲66.2億円)で、主に定期預金の預入による支出等が理由です。手元資金は18,776百万円(約188億円)あるので、急に資金が足りなくなる心配は小さめと見られます。 将来の売上の見込みに近い残存履行義務は910億円から853億円へ減っています。わかりやすく言うと「先の注文の山が少し低くなった」状態で、先行きの売上が少し弱くなる可能性があります。ただ建設は下半期に完成が集中しやすいと会社も説明しており、今回だけで株価が大きく動くと決めつけにくい内容です。

使用モデル: gpt-5.2

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)

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