半期報告書－第68期(2025/04/01－2026/03/31)
AI要約
この発表は、会社が「上期の成績表」をまとめて示すために出された半期報告書です。ポイントは、ゴルフ場に来た人が前年より大きく減ったことで、売上が落ち、黒字から赤字に変わったことです。具体的には来場者が約12%減り、売上も約9%減りました。 一方で、会社も手を打っていて、コースの維持にかかる費用や消耗品などを減らし、支出は約6%減らしています。それでも売上の落ち込みの方が大きく、営業（本業）では赤字が広がりました。 ただし、本業以外の収入もあります。不動産の家賃収入や、鉄塔の下を通すことに対する補償金などがあり、これが赤字を一部埋めました。それでも最終的には上期で約616万円の赤字です。 お金の残高（現金）は増えていますが、これは年会費などを先に受け取る仕組みの影響が大きいです。わかりやすく言うと「先に集めたお金を、これからサービス提供しながら売上として少しずつ計上する」ため、手元資金が増えて見える面があります。
専門用語の解説
- 契約負債
- ：先に受け取ったお金のうち、まだサービス提供が終わっていない分。年会費を前払いでもらうと、すぐ売上にせず「これから提供する約束分」として積む。
- 営業損失
- ：本業（ゴルフ場運営）だけで見た赤字。売上から、人件費やコース維持費など日々の運営費を引いてマイナスになる状態で、稼ぐ力の弱さを示す。
- 経常損益
- ：本業のもうけに加え、家賃収入などの“普段からある本業以外”も含めた利益（損失）。一時的な特別要因より、日常の稼ぎ具合を見やすい指標。
- 減価償却費
- ：建物や設備を買った費用を、何年かに分けて少しずつ費用にする考え方。現金が出ていなくても費用になるため、利益と現金の動きがズレる原因になる。
- 営業キャッシュ・フロー
- ：本業で実際に増えた（減った）現金の流れ。利益が赤字でも、年会費の前受けなどで現金が増えることがあり、資金繰りの強さを見るのに重要。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は、株価にとっては「やや悪いニュース」です。理由はシンプルで、ゴルフ場に来た人が減り、売上が下がり、上期の最終結果が黒字から赤字に変わったからです。お店で言えば「お客さんが減って、売上が落ち、利益がマイナスになった」状態に近いです。 会社はコースの手入れ費などを減らして出費を抑えましたが、売上の落ち込みの方が大きく、本業の赤字が広がりました。投資家はまず“本業で稼げているか”を重視するため、ここが弱いと株は売られやすくなります。 ただ、すぐに資金が尽きそうな雰囲気ではありません。手元のお金は増えており、年会費などを先にもらう仕組み（契約負債）が大きいからです。わかりやすく言うと、定期券を先に売って現金は入るけれど、乗車サービスはこれから提供する、という形です。 今後の株価は「来場者数が戻るか」「値下げ競争や天候の影響を受けても利益を出せるか」が焦点になります。現金がある点は安心材料ですが、赤字転落は短期的にマイナスに働きやすいと見ます。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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