EDINET有価証券報告書-第78期(2025/03/01-2026/02/28)-2↓ 下落確信度70%
2026/05/29 14:15

ラピーヌ第78期、売上18億円・最終赤字2.6億円で4期連続無配

開示要約

婦人服アパレル卸・小売のラピーヌ(証券コード8143)は第78期(2025年3月~2026年2月)の連結売上高が18億73百万円となり、前年同期比8.3%減と4期連続の減収となりました。アパレル市場での節約志向や百貨店・専門店向け需要の低下が続いたことが背景です。 損益面ではが2億75百万円(前期は3億60百万円の損失)と赤字幅は縮小したものの、は各種助成金を含み2億49百万円(前期1億34百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は2億59百万円(前期1億29百万円の損失)へ拡大しました。1株当たり当期純損失は109.78円です。 セグメント別では卸売事業が売上7億63百万円(前年比13.8%減)、小売事業が10億99百万円(同3.9%減)、福祉事業が11百万円となり、いずれもを計上しています。直営店舗数は期中の出退店がなく32店です。 財務面では純資産が746百万円(前期844百万円)、総資産3,247百万円で、短期借入金が10億59百万円を占めます。第78期の期末配当は無配とされ、無配は継続します。今後の焦点は売上回復と粗利益率改善による収益性確保の進捗です。

影響評価スコア

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業績インパクトスコア -3

売上高は18億73百万円(前年比8.3%減)と4期連続減収で、EDINET DBでも第75期33億円から縮小が続く構造的低迷が確認できます。営業損失は2億75百万円と前期3億60百万円から縮小したものの、経常損失2億49百万円・純損失2億59百万円は前期(各1億34百万円・1億29百万円)から拡大しました。卸・小売・福祉の全セグメントが営業赤字で、収益基盤の回復は依然見通せません。

株主還元・ガバナンススコア -2

第78期の期末配当は無配とされ、無配が継続します。EDINET DBでも2020年度以降の1株配当はゼロが続いており、株主還元の余地は乏しい状況です。純資産は746百万円へ減少し利益剰余金は連結で△393百万円のマイナスです。役員報酬総額は20百万円と小規模で、当面は還元再開より財務維持が優先される局面とみられます。

戦略的価値スコア -2

対処すべき課題として市場に適した価格での提供、コスト合理化、固定費・変動費削減を挙げていますが、減収トレンドを反転させる具体的な成長施策は本開示では限定的です。設備投資は該当なく、専門店卸販路の回復や粗利益率改善が中期の鍵となります。富士服飾研究所での自社製造や福祉事業など独自資産は持つものの、中長期の価値拡大シナリオは見えにくい状況です。

市場反応スコア -1

発行済株式2,567,064株・株主数2,394名の小型株で、株式の流動性は限定的です。業績は従来からの赤字・減収トレンドの延長線上にあり、サプライズ性は乏しいため、株価への新たな下押し材料としてのインパクトは限定的とみられます。一方で無配継続と損失拡大は投資妙味を欠き、市場の関心が高まりにくい点が下振れ要因です。

ガバナンス・リスクスコア -2

筆頭株主はフリージア・マクロス株式会社で持株比率35.36%、代表取締役社長の佐々木ベジ氏は同社をはじめ多数の関連会社の代表・役員を兼務しており、親会社系列による支配色が強い体制です。短期借入金が10億59百万円と借入依存度が高く、自己資本比率は約23%に低下しています。社外取締役5名・監査等委員会設置などの体制はあるものの、財務基盤の脆弱さがリスク要因です。

総合考察

総合スコアを最も押し下げたのは業績インパクトです。売上高は18億73百万円(前年比8.3%減)と4期連続減収となり、EDINET DBで確認できる第75期33億円→第77期20億円という長期縮小トレンドの延長線上にあります。は前期の3億60百万円から2億75百万円へ縮小した一方、2億49百万円・純損失2億59百万円は前期から拡大しており、助成金頼みの収益構造と利払い負担(支払利息25百万円)が重しとなっています。 株主還元では無配が継続し、純資産746百万円・利益剰余金△393百万円(連結)と財務体力の低下が進んでいます。ガバナンス面ではフリージア・マクロス(持株35.36%)を中心とする系列支配と、短期借入金10億59百万円に依存する資本構成が下振れ要因です。 各視点に明確な相反はなく、全体として下方向に整合しています。投資家が注視すべきは、次期(第79期)以降に卸売事業の販路回復と粗利益率改善が利益反転につながるか、また短期借入金の借換え・資金繰りが安定的に維持されるかという2点です。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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