自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
AI要約
雪印メグミルクは、2025年11月の自己株式取得状況を開示しました。2025年5月14日に取締役会で決議した上限2億株・200億円(取得期間:2025年5月15日〜2026年3月13日)の自社株買いのうち、11月単月では23万8,600株・70億3,466万円を市場で取得しました。 これにより、報告月末までの累計取得は608万8,600株・172億5,966万円となり、株数ベースで60.89%、金額ベースで86.30%まで進捗しています。2025年11月30日時点の発行済株式総数は7,075万1,855株で、このうち自己株式保有数は913万4,196株となっています。なお、役員報酬信託口が保有する株式は自己株式数に含まれていません。
AI影響評価
評価の根拠
本開示は、既に公表済みの自己株式取得枠(上限1,000万株・200億円、期間2025年5月15日〜2026年3月13日)の11月分進捗報告であり、新規の枠設定や増額ではありません。そのためサプライズ性は限定的です。一方で、11月単月で約70億円を投下し、累計で約173億円(進捗率:株数60.89%、金額86.30%)まで実行している点は、資本還元姿勢の強さを再確認させる内容です。 金額ベースで8割超を消化しており、残り期間も考えると、会社側が計画通りあるいはそれ以上のペースで株主還元を進めていると評価できます。浮動株の減少を通じて1株あたり利益・配当の押し上げ要因となるほか、中長期的にはROE改善にもつながる可能性があります。既に自社株買い自体は株価に織り込まれているとみられるものの、着実な執行状況は需給面で下支え材料です。 過去の日本株市場の例でも、自社株買い進捗の着実な報告は短期的に株価の支えとなるケースが多く、ネガティブに受け止められることはほぼありません。本件は新たな上方修正などではないためインパクトは限定的ですが、株主還元姿勢の継続確認という意味でややポジティブと判断し、スコア+1、方向は上昇、影響期間は決算ほどではないため1日程度と評価します。