EDINET半期報告書-第26期(2025/10/01-2026/09/30)-1↓ 下落確信度60%
2026/05/14 15:43

揚羽、中間売上+2.6%・営業益-27.5%(C&C+49%が牽引)

開示要約

株式会社揚羽は第26期中間会計期間(2025年10月1日〜2026年3月31日)の業績を開示。売上高970,266千円(前年同期比+2.6%)、営業利益68,287千円(同-27.5%)、経常利益68,232千円(同-27.4%)、中間純利益44,290千円(同-23.8%)となった。 当事業年度より支援領域を従来の「コーポレート支援」から4領域に再編。領域別売上は、リクルーティング領域382,036千円(同+16.7%)、コーポレートコミュニケーション領域302,352千円(同+49.3%)、インナーブランディング領域212,937千円(同-30.7%)、プロダクト&サービス・マーケティング領域72,940千円(同-32.9%)で、領域間の濃淡が大きい結果となった。 営業活動によるキャッシュフローは売上債権227,615千円増加により△131,611千円。財政面では純資産946,022千円、自己資本比率68.8%、現金及び現金同等物704,481千円。株主優待引当金9,997千円を新たに計上。シンシア監査法人による期中レビューで無限定の結論。配当は実施せず、大株主は湊剛宏代表35.58%・株式会社ポルト20.93%。

影響評価スコア

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業績インパクトスコア -1

売上高は970,266千円(前年同期比+2.6%)と微増を確保したものの、営業利益は68,287千円(同-27.5%)、経常利益は68,232千円(同-27.4%)、中間純利益は44,290千円(同-23.8%)と大幅減益となった。売上総利益率は前年同期56.9%から52.6%へ低下、営業利益率も10.0%から7.0%へ悪化しており、案件大型化に伴う外注比率上昇等で利益率が圧迫されている可能性が示唆される。業績インパクトはマイナス方向と評価する。

株主還元・ガバナンススコア 0

配当は当中間期も実施しておらず(前事業年度の通期で当期純損失計上を経験している経緯あり)、配当性向としては依然ゼロ。一方、当中間期から株主優待引当金9,997千円を新たに計上し優待制度を導入したことで、株主基盤の維持・拡大を狙う還元施策が始動した点はプラス要素。大株主は湊剛宏代表が35.58%、株式会社ポルトが20.93%を保有する集中型構造で、ガバナンス上の重要変更はなく中立的評価。

戦略的価値スコア 0

当事業年度から支援領域を従来の「コーポレート支援領域」から「プロダクト&サービス・マーケティング」「コーポレートコミュニケーション」「インナーブランディング」「リクルーティング」の4領域へ再編し、領域別の収益管理を高度化した。コーポレートコミュニケーション領域+49.3%(案件大型化)とリクルーティング領域+16.7%が成長領域として明確に浮上しており、領域間で濃淡はあるものの戦略再編の方向性は確認できる。中立評価。

市場反応スコア -1

東証グロース市場・名証ネクスト市場上場銘柄として、増収減益(売上+2.6%、営業利益-27.5%)・利益率低下、加えて売上債権増による営業キャッシュフロー△131,611千円というシグナルは短期株価への下押し要因となり得る。プロダクト&サービス・マーケティング-32.9%とインナーブランディング-30.7%の2領域が減速している点も警戒材料。一方、コーポレートコミュニケーション+49.3%の成長領域確認は救い要素となる。

ガバナンス・リスクスコア 0

前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクから重要な変更はなく、新たな事業等のリスク発生も認められない。継続企業の前提に関する重要な不確実性も認められず、シンシア監査法人による期中レビューでは無限定の結論が表明された。役員の異動もなく、湊剛宏代表を中心とした執行体制と株主構成に重要な変更はないため、ガバナンス面のリスク要因は中立的に評価される。

総合考察

揚羽の第26期中間は、4領域への再編後の最初の半期決算として、領域間の濃淡が明確に表れた決算となった。売上は+2.6%の微増を確保したが、コーポレートコミュニケーション+49.3%・リクルーティング+16.7%という成長領域の拡大に対し、プロダクト&サービス-32.9%・インナーブランディング-30.7%という減速領域のマイナスが利益面で重く効いた結果、営業利益は-27.5%・中間純利益は-23.8%と大幅減益となった。 売上総利益率の56.9%→52.6%への悪化は、案件大型化に伴う外注費等の比率上昇が背景と推測され、案件構成変化が利益率を圧迫した構造が読み取れる。また売上債権が227,615千円増加した影響で営業キャッシュフローは△131,611千円となり、運転資金管理面の負担も増加した。 株主還元面では当中間期も配当を実施しなかったが、株主優待引当金9,997千円を新計上し優待制度を導入することで、株主基盤の維持・拡大を企図する姿勢が示された。下期は2026年9月期通期の業績着地と利益率の回復、減速2領域の立て直しが中心テーマとなり、グロース市場銘柄として短期では下押し要因が優勢ながら、領域再編の効果検証は中期的な評価軸として継続的にフォローすべき内容となる。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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