開示要約
この発表は、会社が1年間の成績表(有価証券報告書・事業報告)をまとめて示すために出されています。ポイントは「売上は伸びたのに、もうけが減った」ことです。売上は約1,938億円と増えましたが、営業利益は約16億円に下がりました。 理由は主に、直営の美容室でお金がかかりやすくなったためです。会社は美容室運営の会社を3社買収(M&A)し、店舗数も増やしました。その結果、売上は増えましたが、物価上昇で人件費や材料費などの負担が増え、直営事業は黒字から赤字に変わりました。 一方で、フランチャイズ事業は加盟店が増えたことで、ロイヤリティ収入が伸び、利益も増えています。わかりやすく言うと「自分で店を運営する部分は儲けが薄くなり、加盟店からの収入は強い」という構図です。 また、(買収で生まれる無形の価値)が約97億円と大きく、将来の稼ぐ力が弱ると評価損が出る可能性がある点も、投資家が気にする材料になります。
評価の根拠
☔-2この発表は、株価にとって悪いニュース寄りです。理由は「売上が増えたのに、利益が減った」からです。株は将来のもうけを期待して買われるので、利益が弱くなると買う人が慎重になりやすいです。 例えば、売上が増えても、材料費や人件費、家賃などがもっと増えると、手元に残るお金は減ります。今回、直営の美容室は前の期は黒字でしたが、今の期は赤字になりました。ここは投資家が特に気にしやすく、株価が下がりやすい材料になり得ます(市場の反応は状況次第です)。 良い点もあります。加盟店からの収入(フランチャイズ)は利益が増えており、会社の強みが出ています。また配当は「利益の一定割合」か「1株60円」の高い方というルールで、一般に株価の下支えとして見られやすいです(ただし必ず下がらないという意味ではありません)。 もう1つの注目点は、買収で生まれた“”が9,713百万円あることです。会社は毎年「価値が落ちていないか」を点検(減損テスト)しています。今すぐ問題があると書かれているわけではありませんが、一般に将来の稼ぐ力が弱まるとこの点が意識されやすくなるため、今後の利益回復が株価のカギになります。