開示要約
今回の発表は「大株主が持っている任天堂株を市場で売る(売出し)」ことと、「会社が自分の株を買い戻して減らす(自社株買いと消却)」を同時に決めた、という内容です。売出しは会社が新しく株を増やす話ではなく、主に株主が保有株を売る手続きです。 売出し株数は約3,270万株で、需要が強ければ追加で最大約490万株が上乗せされる可能性があります。株は一度にまとまって市場に出ると、買う人が追いつかない場合に値段が下がりやすくなるため、短期的には株価の重しになりやすい材料です。 一方で会社は、最大1,000億円まで自分の株を買い戻す予定です。わかりやすく言うと「市場に出る株を会社が受け止める」動きで、買い戻した株は3月末に消して発行株数を減らします。例えばピザを切り分けた枚数(株数)が減ると、1枚あたりの価値が上がりやすいのと同じで、長い目では株価を支えやすい面があります。 つまり、短期は売出しの圧力、同時に自社株買いが下支え、という綱引きの発表です。
評価の根拠
☔-1この発表は、株価にとって「少し悪い面があるが、支える材料もある」という内容です。 悪い面は、株が一度にたくさん市場に出てくることです。例えば人気の商品でも、同じ日に大量に店頭に並ぶと値段が下がりやすいのと同じで、売出しは短い期間の株価にブレーキになりがちです。しかも売出価格は、発表時点の株価より少し安く決まる可能性(終値×0.90〜1.00)があり、これも「安い値段の目安」ができてしまう点で弱材料になりえます。 一方で良い面は、会社が最大1,000億円まで自分の株を買い戻し、買った株は消してしまう予定なことです。わかりやすく言うと、株の枚数を減らして1枚あたりの価値が上がりやすくする動きで、株価の下支えになりやすいです。 ただし、買い戻しは必ず全額・全株が実行されると決まっていません。実際にどれだけ買えるかで評価が変わるため、結論としては「大きく上がる/下がる」より、短期はやや重いが影響は限定的、と見ます。