EDINET有価証券報告書-第61期(2025/04/21-2026/04/20)🌤️+2↑ 上昇確信度72%
2026/07/07 09:41

ヤガミ第61期、売上115億円で最高益、期末配当157円に増配

開示要約

株式会社ヤガミの第61期(2025年4月21日〜2026年4月20日)連結業績は、売上高115億2百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益22億35百万円(同14.8%増)、経常利益22億98百万円(同15.5%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、株式会社平山製作所の完全子会社化に伴い非支配株主に帰属する当期純利益がなくなった影響も加わり、15億88百万円(同22.1%増)となりました。1株当たり当期純利益は302円89銭です。 セグメント別では、学校校舎の長寿命化改修に伴う実習台・収納戸棚類の納入が通年で活発だった理科学機器設備部門が売上57億84百万円(4.0%増)、AEDの新規設置・更新需要を取り込んだ保健医科機器部門が29億98百万円(13.0%増)、半導体向け保温・加熱用電気ヒーターが好調だった産業用機器部門が27億18百万円(2.2%増)と、全部門が増収となりました。 株主還元では、当期の期末配当金を2025年11月21日公表の予想額から19円増配し、1株157円とすることを決定しました。総資産は180億76百万円、純資産は139億23百万円で、財務の健全性を維持しています。今後の焦点は、滅菌器や環境試験装置における中国製品との競争、半導体市況の変動が各部門の収益に与える影響です。

影響評価スコア

🌤️+2i
業績インパクトスコア +3

第61期は売上高115億2百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益22億35百万円(同14.8%増)と増収増益を達成しました。理科学機器設備・保健医科機器・産業用機器の全3部門が増収で、特にAED需要を取り込んだ保健医科機器が13.0%増と牽引しました。営業利益率は前期の17.9%から19.4%へ改善しており、実需の底堅さと採算改善が同時に進んだ点で業績面のインパクトはプラスと判断できます。

株主還元・ガバナンススコア +3

期末配当金を2025年11月21日公表の予想額から19円引き上げ1株157円とし、増配を決定しました。基準日が当期に属する期末配当総額は8億23百万円です。利益還元を重要施策と位置づける方針のもと、最高益に連動した還元強化が示された点は株主にとって明確なプラス材料です。一方、親会社やがみビルが66.7%を保有する資本構成のもとでの還元姿勢の持続性が、引き続き確認ポイントとなります。

戦略的価値スコア +2

平山製作所の完全子会社化により滅菌器・環境試験装置の製造販売を100%取り込む体制が整い、当期純利益の押し上げ要因となりました。対処すべき課題では、滅菌器の国内外次世代グローバルモデルへの統一、環境試験装置の東南アジア・欧米への販売網拡大、半導体市況に左右されにくい収益基盤の確立を掲げています。中長期の成長ドライバーが具体的に示されており、戦略面は前向きに評価できます。

市場反応スコア +1

最高益更新と19円増配は好材料ですが、本開示は株主総会招集通知に付随する事業報告・連結計算書類であり、業績数値の一部は既に決算段階で市場に織り込まれている可能性があります。加えて親会社やがみビルが66.7%を保有し浮動株が限られるため、名証上場銘柄として株価反応は限定的にとどまりやすい面があります。市場反応は小幅なプラスと見込まれます。

ガバナンス・リスクスコア +1

会計監査人みおぎ監査法人は連結・個別の計算書類に無限定適正意見を表明し、監査等委員会も監査結果を相当と認めています。特別損失は固定資産除却損3百万円のみで、後発事象・継続企業の前提に関する注記もありません。監査等委員である社外取締役3名を独立役員に指定するなど体制も整備されており、リスク面は相対的に低い水準にあると判断できます。

総合考察

総合スコアを押し上げた中心は、全3部門増収と採算改善による業績インパクト(+3)と、最高益に連動した増配という株主還元(+3)です。売上高115億2百万円・純利益15億88百万円はいずれも過去水準を更新し、営業利益率も17.9%から19.4%へ改善しました。純利益の22.1%増には平山製作所の完全子会社化に伴い非支配株主帰属分が消失した効果が含まれる点は、実質的な収益力の伸びと区別して見る必要があります。株主還元では期末配当を予想比19円増の157円とし、還元強化の姿勢が明確に示されました。一方、本開示は招集通知に伴う事業報告であり業績の一部は織り込み済みの可能性があること、親会社やがみビルの66.7%保有で浮動株が限られることから、株価反応は限定的にとどまりやすく市場反応(+1)は控えめに置いています。今後の注視点は、滅菌器や環境試験装置における中国製品との競争と次世代グローバルモデル統一の進捗、半導体市況が産業用機器部門に与える影響、そして2026年4月期以降の増配継続力です。次期の各部門の受注動向と海外販売網拡大の成果が、収益と還元の持続性を左右します。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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