IR気象台

開示詳細

EDINET2025年12月5日 15:31有価証券届出書(参照方式)

有価証券届出書(参照方式)

原文を見る

AI要約

クリアルは、有価証券届出書(参照方式)において、第三者割当による新株式発行と複数社との資本・業務提携の内容を開示しました。SBIホールディングス、日本航空(JAL)、中央日本土地建物、JIC系ファンド、きらぼしキャピタル系ファンドを割当先とし、普通株式5,756,200株を1株747円で発行、総額約42.99億円を調達します。払込期日は2025年12月23日で、資本金・資本準備金それぞれ約21.5億円増加します。 同社は不動産投資クラウドファンディング「CREAL」を中心としたDX型資産運用プラットフォーム事業を展開しており、売上高は2021年3月期の約71億円から2025年3月期には約418億円へ拡大、当期純利益も約5百万円から約13.5億円へ成長しています。今回の増資により財務基盤を強化しつつ、SBIやJAL、中央日本土地建物との連携を通じてプロダクト・案件供給や顧客基盤の拡大を図るとみられます。一方で、既存株主にとっては発行済株式数の大幅な増加による希薄化が生じます。

AI影響評価

影響度i
🌤️+2
方向i
↑ 上昇
影響期間i
1週間
確信度i
72%

評価の根拠

本件は約42.9億円規模の第三者割当増資と、SBIホールディングス、日本航空、中央日本土地建物、JIC系ファンド、きらぼしキャピタルとの資本・業務提携を伴うものであり、資金調達と事業シナジーの両面でポジティブな内容です。一方で、発行株数5,756,200株は2025年3月末の発行済株式数6,023,000株と比較して極めて大きく、持分希薄化は相当程度発生します。 調達資金は約43億円と、2025年3月期末の純資産約52.7億円に対して大きく、自己資本の厚みが増すことで財務安全性が向上します。同社は売上高が2021年3月期約71億円から2025年3月期約418億円へと急成長し、経常利益も約0.1億円から約18.3億円へ拡大しており、成長投資の受け皿としてエクイティ調達を選択した点は合理的です。 割当先の顔ぶれは、金融・不動産・航空と多様で、案件供給(中央日本土地建物)、顧客基盤・金融商品連携(SBI、きらぼし)、アセット活用・観光関連(JAL)など、事業面でのシナジー期待が高い組み合わせです。特に主力の不動産クラウドファンディング「CREAL」やプロ向け「CREAL PRO」において、案件パイプラインと投資家基盤の拡大が見込まれ、中長期の成長ストーリーを補強します。 一方、短期的には希薄化懸念から売り圧力が出やすい案件です。ただし、払込価格747円は直近市場価格を基準とし、日本証券業協会の指針に沿ったディスカウント水準と監査役が確認しており、過度に割安な価格ではないとされます。大型の成長資金と有力パートナーの参画というポジティブ要因が、希薄化というネガティブ要因をやや上回ると判断し、スコアは+2、方向は上昇、影響期間は提携評価が織り込まれる1週間程度と評価します。

使用モデル: gpt-5.1