千寿製薬の2026年3月期上期(2025/4-9)連結は、売上高225.9億円(前年同期比9.7%減)、営業損失30.7億円(前年同期は22.8億円の黒字)、経常損失25.2億円、親会社株主に帰属する中間純損失23.7億円となった。販売費及び一般管理費が177.8億円へ増加し、研究開発費は68.3億円と負担が拡大した。 製薬事業売上は225.1億円(同9.7%減)で、主力の緑内障治療剤「アイラミド配合点眼液」や「ラニビズマブBS」などが前年同期を下回った。主要販売先の武田薬品向けは149.0億円(構成比66.0%)と依存度が高い。 期末現金同等物は341.7億円(前期末比28.3億円減)。投資CFは▲37.6億円(設備投資22.7億円、有価証券取得21.3億円)と資金流出が続いた。
千寿製薬株式会社E00965
注目の開示
千寿製薬、上期営業赤字30億円に転落
開示情報
最新50件を時系列で表示しています。
2025年12月
1件2025/12/19 10:56:00⚡-4↓ 下落確信度75%
半期報告書-第85期(2025/04/01-2026/03/31)
AI要約
今回の発表は、会社が「上半期の成績表」をまとめて投資家に示すためのものです。結論から言うと、売上が減ったうえに費用が増え、上半期は大きな赤字になりました。売上高は225.9億円で前年より約10%減り、本業のもうけを示す営業利益は、前年の黒字から30.7億円の赤字へ悪化しています。 赤字の大きな理由は、研究開発などの支出が増えたことです。研究開発費は68.3億円で、新しい薬を作るための投資が重くなりました。わかりやすく言うと、「将来のための出費を増やしたが、今期の売上が追いつかなかった」状態です。 また、主力の目の薬(緑内障や網膜の病気向け)の販売が前年より弱く、特に武田薬品向けの売上が全体の66%を占めます。つまり、特定の取引先や主力製品の動きが業績に強く影響します。 一方で、現金は341.7億円あり、借金に頼らずに運営できる体力はあります。ただし設備投資や株式などの投資でお金が出ていくため、今後は「新薬が承認されて売上が増えるか」が重要になります。
2025年6月
1件2025/06/30 16:34:00