業界別で最も評価が割れたのは医薬品だった。開示は4件と少ないが、スコアの分散(ばらつき)は3.19と他業界を大きく引き離す。大塚ホールディングスの半期報告書が+3、もう1件が+2と上向く一方、残る2件は-1と下向きで、評価がほぼ二分された。ただし件数が少ない業界ほど1件の振れが全体を動かすため、この数字は割り引いて見る必要がある。
素材・化学は平均-1.00と、TOP5で唯一マイナス圏に沈んだ。11件のうち6件が下向きで、上向きは2件にとどまる。エア・ウォーターの不適切会計と減損が最大の下押しだが、下方向の開示は複数社に分布しており、1社限りの問題ではない。
開示量で突出したのは情報通信・サービスその他で、50社65件と対象180件の3分の1超を占めた。ただし平均+0.05・分散1.12と評価は中立的で、決算期の集中による量的な多さが実態に近い。小売は18社26件で平均-0.35とやや弱含み、電機・精密は16社20件で平均+0.20だった。
分散が大きい業界に共通するのは、業績要因よりも会計・ガバナンスに起因する開示が混じっていた点である。
8/1 07:42 更新