業界ランキング(6/6〜6/12)に対する考察

直近1週間は業界ごとの評価のばらつきが分散値に表れた。最も分散が大きかったのは情報通信・サービスその他で、開示数も63件と突出した。多数の有価証券報告書で堅調な企業が並ぶ一方、資金流出事案のはてな(スコア-3)が大きく下振れし、明暗が同居したことが評価のばらつきを生んだ。 電機・精密も分散0.89と高い。代表例の東光高岳(6617)は固定資産売却益など約67.5億円の特別利益で翌期の最終利益が大きく押し上がる見込みだが、これは本業の収益力を高める性質ではない一過性要因である点には留意がいる。自動車・輸送機ではアイシン(7259)が過去最高益とDOE導入・自社株消却を打ち出し、収益構造改革の成果が数字に表れた。 平均スコアで見ると銀行が+2.0、金融(除く銀行)が+1.75と金融系が全体を大きく上回り、これらは分散が相対的に小さい。構成企業がそろって好業績・増配に向かったことを示す。商社・卸売(平均+1.07)でも正栄食品工業の増益・増配が象徴的だった。総じて、金融が業界横断的に堅調だった一方、情報通信は企業ごとの優劣がはっきり分かれた1週間といえる。

6/13 10:04 更新