業界ランキング(5/9〜5/15)に対する考察

直近1週間の開示を業界別に見ると、評価のばらつき(分散)が最も大きかったのは食品(分散4.29)だった。6社7件の開示がスコア-4から中立まで幅広く分布し、業界平均は-0.57とやや下振れ。ウェルディッシュ(2901)における会計監査人辞任・内部調査継続という深刻なガバナンス問題1件が、業界全体の分散を大きく引き上げた形となった。 金融(除く銀行)は14社16件と今期最多の開示件数を記録し、分散は2.86。unbanked(8746)の特別損失15億円超・abc(8783)の監査法人辞任といった深刻な問題がある一方、フィンテック グローバル(8789)の中間純利益2.5倍増・ニッポンインシュア(5843)の営業利益5割増という好決算も並立した。ポジティブとネガティブが交差し、平均スコアは+0.06とほぼ中立に落ち着いた。 医薬品(7社7件)では、第一三共(4568)が抗体薬物複合体(ADC)供給計画見直しに伴う損失補償・減損など約1,200億円規模の一過性費用を計上。大手1社の大型損失計上が業界全体の分散(2.24)を押し上げており、ADCポートフォリオの需要前提見直しという中長期の論点も浮上している。 小売は29社36件と最多の開示規模を誇り、FOOD & LIFE COMPANIESの好決算とトリドールHDの減損という好対照な開示が同時に存在。平均スコア-0.08とほぼニュートラルな結果に収まった。

5/17 09:15 更新