開示要約
今回の半期報告書は「上期の成績表」です。売上は増えましたが、利益は大きく減りました。理由は大きく2つあります。 1つ目は、発電所の点検や修理にかかる費用が増えたことです。前年は点検を抑えられた反動があり、今期は通常どおり(むしろ高めに)メンテナンス費用が出ました。発電量は新宮発電所の稼働が改善して増えたものの、費用増が利益を圧迫しました。 2つ目は、電気の仕入れ価格が上がるリスクに備えて使った「先物などの取引」で、評価損(見積もり上の損)が1.74億円出たことです。わかりやすく言うと、保険のように入れた対策が、この期間は会計上マイナスに見えた形です。 良い点としては、電力小売が新規契約で売上を伸ばし黒字になったこと、省エネ支援も伸びたことです。一方で、子会社の借入契約にある条件(DSCR)に上期末時点で抵触している注記があり、今後の金融機関との協議状況が重要になります。
評価の根拠
☔-2この発表は、短期的には株価にとって「やや悪いニュースになり得る」と考えられます。理由は、売上は増えたのに、会社に残るもうけ(や純利益)が前年より大きく減ったからです。 例えば、同じように商品が売れても、工場の修理代や処理費用が増えると、利益は減ります。今回のグリーンエナジー事業では、発電所の点検・修理費用や灰の処理費用の上昇が、利益を押し下げた形です。 また会社は、電力小売で仕入価格が上がるリスクを緩和する目的で電力先物デリバティブを使っており、この中間期は会計上の評価損174百万円を計上しました。これによりが小さく見えるため、投資家が「利益がぶれやすい」と受け止める可能性があります。 さらに、子会社の借入で決められた条件(DSCR)に当中間連結会計期間末(2025年12月31日)時点で抵触し、金融機関と協議中と書かれています。すぐに大きな問題になると断定はできませんが、条件の扱いがどう決まるかは不確実なため、短期では慎重に見られやすい要素です。