有価証券届出書（内国投資信託受益証券）
AI要約
この書類は、新しい（または既存の）投資信託の「ルールブック」を投資家向けに示すために出されます。今回の投信は、ゲームやeスポーツに関わる会社の株の動きを、普通より大きく（約2倍）受けることを目指す商品です。 わかりやすく言うと、100円分の資産があるときに、200円分の株の値動きに連動するような運用をします。そのため、テーマが上がる局面では利益が出やすい一方、下がる局面では損失も大きくなりやすいのが特徴です。 また、日本だけでなく海外株も対象で、基本的に円高・円安の影響を小さくする工夫（為替ヘッジ）はしません。例えば米国株が上がっても円高が進むと、円換算の成績が伸びにくいことがあります。 さらに、特定の銘柄に10%を超えて投資する可能性があるため、少数の銘柄の値動きが成績を左右しやすい点も意味があります。信託期間は2026年3月までで、運用コスト（信託報酬）は年1.105%です。
専門用語の解説
- 連動債券
- ：株そのものではなく、特定の株や指数の動きに合わせて値段が動くように作られた債券。株に近い値動きを狙える一方、発行体が約束を守れないと損が出る点が重要。
- レバレッジ（2倍）
- ：元手より大きい金額の値動きを受ける仕組み。例えば1%上がれば約2%上がることを狙うが、1%下がれば約2%下がりやすい。短期の上下が成績に強く影響する。
- 為替ヘッジなし
- ：円高・円安の影響を小さくする対策を基本的にしないこと。海外資産が増えても円高で目減りする場合がある。株の値動きに加えて通貨の動きも成績を左右する。
- 純資産総額
- ：投信が持つ資産の合計から借入や未払いなどを差し引いた実質的な資産の大きさ。ここを基準に「2倍投資」や手数料率が決まるため、運用の規模感をつかむのに重要。
- 信託報酬
- ：投信を運用・管理してもらうために毎日少しずつ差し引かれるコスト。今回の年1.105%は、長く持つほど効いてくる固定費のようなもので、成績の差に直結しやすい。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は、株価にとっては「中立（大きな影響は出にくい）」ニュースです。理由は、会社のもうけが増えた・減った、配当を増やす、といった話ではなく、投資信託のルールを文章で決めたものだからです。 ただし、この投信の特徴として、ゲーム＆eスポーツ関連の株の動きを「だいたい2倍」ねらう設計で、しかも海外の資産の円高・円安の影響を小さくする対策（為替ヘッジ）を原則しない、と書かれています。わかりやすく言うと、成績が良いときも悪いときも、動きが大きくなりやすいタイプです。 また、場合によっては1社の比率が10%を超えることもあるため、特定の銘柄の動きが成績に強く出る可能性があります。これは「値動きが大きくなり得る」という意味で重要ですが、それだけで株価が上がる・下がるを決める材料ではありません。 もし将来、この投信にお金が多く集まれば（上限は2,000億円まで追加できると記載）、テーマ関連株式への投資が増える可能性はあります。ただし、どれだけ売れるかはこの書類には書かれていないため、現時点では株価への影響を決め打ちできません。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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