開示要約
この発表は、国の「脱炭素(CO2を減らす)に向けた投資」を後押しする補助金に、大王製紙の設備投資が採択された、というニュースです。内容は、発電設備を新しくして石炭ボイラーを止める計画で、補助金の上限は約80億円です。 ただし、お金は一度に入るのではなく、数年に分けて受け取る予定です。さらに会社は、補助金をもらった分だけ設備の帳簿上の金額を減らす方法(圧縮記帳)を使う予定です。わかりやすく言うと、「補助金で買った分は、最初から設備の値段を安く見せる」処理です。 そのため、利益として大きく見えるのは設備が動き始める時(2031年3月期予定)で、その時に「補助金をもらった利益」と同時に「帳簿を減らした損」も出します。差し引きでは大きな利益増になりにくい一方、投資負担の軽減や脱炭素対応が進む点が会社にとっての意味になります。
評価の根拠
☁️0この発表は、株価への影響は「中立(大きくは動きにくい)」と考えます。良い点と、すぐには株価材料になりにくい点が同時にあるからです。 良い点は、国から最大8,015百万円の補助金を受けられることが決まったことです。会社にとっては、設備づくりの資金の一部を外から支えてもらえるので、計画を進めやすくなります。 一方で、このお金はすぐに全部入るわけではなく、年度ごとに分けて受け取る予定です。さらに会社は、受け取った分をそのまま「今期のもうけ」として見せるのではなく、設備の値段を小さくして記録する方法(圧縮記帳)を使う予定です。 そして、会社の見込みでは2031年3月期に、特別な利益と特別な損失を同じタイミングで計上します。将来の計画としては前進ですが、いつどれだけ業績が良くなるかの情報はこの書類だけでは足りないため、株価は短期では反応が限定的になりやすい、という判断です。