臨時報告書（内国特定有価証券）
AI要約
これは「投資信託の成績表」を定期的に出すための開示です。会社の不祥事や大きな方針転換ではなく、決まったタイミングで、ファンドの残高や値動き、分配金（投資家に配るお金）をまとめて報告しています。 今回のポイントは、直近3回の期間で分配金が1万口あたり50〜100円だったことと、基準価額（1万口当たりの値段）が10,840円→10,275円→10,589円と上下したことです。真ん中の期間は▲4.75%と下落しましたが、次の期間は+4.03%と持ち直しています。 わかりやすく言うと、同じ商品でも「月によって成績が良い/悪い」があり、分配金も一定ではない、という状況です。純資産総額も約6.3〜6.7億円の範囲で推移しており、急増・急減のような強い資金流入出は読み取りにくい内容です。 投資家にとっては、分配金の水準と基準価額の変化を確認し、今後も同程度の値動きや分配が続き得る点を前提に判断する材料になります。
専門用語の解説
- 計算期間
- ：投資信託の成績を区切って集計する期間のこと。例えば「9/10〜10/9」の1か月分の値動きや分配金をまとめ、通知表のように結果を出すために重要。
- 収益分配金
- ：投資信託が投資家に配るお金。利益が出た分を配る場合もあれば、元本に近い部分から出ることもあり、分配が多い＝得とは限らない点が文脈上重要。
- 純資産総額
- ：そのファンドに集まっているお金の合計（規模）。大きいほど運用が安定しやすい一方、減ると繰上償還などの話が出やすいので、推移を見る意味がある。
- 1万口当たり純資産額（基準価額）
- ：投資信託の「1万口あたりの値段」。株価のように日々動き、上がれば利益、下がれば損失につながる。分配金を出すとその分だけ下がりやすい。
- 期中騰落率
- ：その計算期間の間に、基準価額がどれだけ上がった/下がったかの割合。例えば▲4.75%なら期間中に値段が下がったことを示し、短期の成績比較に使う。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は、株価にとって「どちらでもない（中立）」ニュースです。 なぜなら、今回出ているのは「決まった期間が終わったので、投資信託の結果を報告します」という性格の書類で、会社が大きな決断をした（例えば、ファンドを終了する、運用のやり方を変える、手数料を変える）といった話ではないからです。 中身は、直近3つの期間で、成績が上がったり下がったりしたこと（+3.01%、▲4.75%、+4.03%）や、分配金が50〜100円だったことなどの「事実の記録」です。たとえるなら、学校の定期テストの点数を並べた表で、これ自体が学校のルール変更を意味しないのと同じです。 また、ファンドの規模を示す純資産総額（分配落）は6.35〜6.69億円の範囲で推移しており、数字の更新はあるものの、これだけで会社の価値が大きく変わると判断する材料にはなりにくいです。株価が動きやすいのは、将来の見通しが大きく変わる発表が出たときで、今回はその種類ではありません。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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