IR気象台

開示詳細

EDINET2025年12月5日 09:38有価証券報告書(内国投資信託受益証券)-第4期(2025/03/06-2025/09/05)

有価証券報告書(内国投資信託受益証券)-第4期(2025/03/06-2025/09/05)

原文を見る

AI要約

本有価証券報告書は、ニッセイアセットマネジメント(投信委託会社)の2024年4月〜2025年3月期の状況を示すものです。営業収益は590億円、営業利益は155億円、経常利益は155億円、当期純利益は106億円となりました。営業収益の主力は投資信託委託業務3,145億円、投資運用業務2,633億円、投資助言業務124億円です。営業外・特別損益はほぼネット中立で、本業の収益力が利益の大半を占めています。 貸借対照表では総資産993億円、純資産809億円、自己資本比率は約81%と財務は極めて健全です。有価証券は主に地方債と自社設定投信で、金利・価格変動リスクはあるものの、ヘッジ会計を活用し管理しています。1株当たり純資産は約74.7万円、1株当たり当期純利益は約9.8万円と高水準で、2025年6月支払予定の1株当たり配当は97,949円(総額約106億円)と、利益をほぼ全額株主に還元する姿勢が示されています。

AI影響評価

影響度i
🌤️+2
方向i
↑ 上昇
影響期間i
1週間
確信度i
70%

評価の根拠

今回の開示は単独決算ベースでのフルイヤー決算情報であり、前年比や会社計画との比較値は明示されていないものの、数値水準から判断すると「安定高収益+高配当継続」を確認する内容です。営業収益590億円に対し営業利益155億円、営業利益率は約26%と高水準で、金融派生商品費用や有価証券売却損等を吸収しても経常利益・純利益はほぼ営業利益水準を維持しています。 財務面では総資産993億円に対し純資産809億円、自己資本比率約81%と極めて健全で、固定負債も約26億円と限定的です。投資有価証券の含み損は評価差額金△4億円程度にとどまり、金利上昇局面でもバランスシートの毀損は軽微とみられます。税効果会計やリース会計基準変更の影響も軽微と開示されており、会計面のネガティブサプライズ要因は乏しいです。 株主還元では、前期配当8,497百万円(1株78,353円)に対し、今期は10,622百万円(1株97,949円)を予定しており、当期純利益10,622百万円とほぼ同額で実質的なフルペイアウトに近い水準です。1株当たり純資産746,525円に対し1株利益97,948円とROEも高水準と推測され、配当成長と高収益性の継続が確認できる点はポジティブです。 一方で、ビジネスモデル上、市場環境や運用残高に業績が大きく依存する構造は変わらず、中長期的なボラティリティリスクは残ります。また、今回資料だけでは前年・コンセンサス比の「サプライズ度」が測れないため、株価インパクト評価は「ややポジティブ(+2)」にとどめます。短期的には高配当維持と財務健全性確認を好感し、1週間程度の上昇バイアスを想定します。

使用モデル: gpt-5.1