開示要約
IT企業の株式会社jig.jpが、審査制マッチングサービス「バチェラーデート」を運営する株式会社バチェラーデートのすべての株式を、約34.8億円で買い取って子会社にすることを決めたお知らせです。バチェラーデート社は、相手探しの「いいね」や「メッセージ」のやり取りを基本不要にして、デート相手の提案・調整までを行うことで、ユーザー数を伸ばしてきた会社です。直近3期の業績は、売上が約7.3億円→約8.9億円→約13.95億円と大きく成長しており、当期純利益も約8,400万円→約9,900万円→約1.71億円と増益基調が続いています。jig.jpはライブ配信サービス「ふわっち」を主要事業として、創業以来、時代の変化に合わせて多くの新サービスを生み出してきました。今回のでは、jig.jpが長年培ってきたマーケティングやサービス運営の知見、エンジニアの力をバチェラーデート社に投入することで、その成長をさらに加速させ、自社にとっても新しい収益の柱を獲得し、中長期的な企業価値向上につなげることを狙っています。
影響評価スコア
🌤️+1i買収するバチェラーデート社は、直近3年の売上が7.3億円→8.9億円→13.95億円と急成長しており、当期純利益も8,400万円→9,900万円→1.71億円と伸びています。jig.jpが100%株式を取得して連結子会社化するため、これらの売上・利益が今後jig.jpの決算に上乗せされ、業績への押し上げ効果は大きくプラス方向となります。
今回の34.8億円という取得費用は、jig.jpの自己資本の15%以上に相当する規模で、それなりの大きさのキャッシュアウトとなります。ただし、バチェラーデート社は年間で1.71億円の純利益を出している黒字会社のため、中期的には配当などに回せる原資への影響は、利益の取り込みでカバーされやすい構造です。
jig.jpの主力事業であるライブ配信サービス「ふわっち」と、バチェラーデート社の審査制マッチングサービスは、どちらもインターネット上で人と人をつなぐ事業で相性がよく、jig.jpが持つマーケティングや開発のノウハウを活かしやすい領域です。新たな収益の柱を加える事業多角化の効果も大きく、戦略的価値は高い案件です。
増収増益が続く黒字のマッチングアプリ運営会社を100%子会社化する案件は、市場では「成長が期待できる」と前向きに受け取られやすい内容です。一方、買う値段の34.8億円が、バチェラーデート社の昨年度の純利益1.71億円に対してどの程度妥当かについては、市場が見極める局面となります。
今回の子会社化は、取締役会の決議を経たうえで、法令に従って臨時報告書が適切に提出されています。jig.jpとバチェラーデート社の間には、これまで資本関係・人的関係・取引関係はないと明記されており、利益相反等のガバナンス上の懸念は本資料からは確認されません。
総合考察
今回はjig.jpが、急成長中で黒字のマッチングアプリ運営会社(バチェラーデート社)を34.8億円で100%する案件です。jig.jpの本業であるライブ配信「ふわっち」とサービスの相性がよく、長年蓄積したマーケティング力やエンジニア体制を投入することで、バチェラーデート社の成長をさらに加速できる可能性が高い、戦略性の強い買収といえます。連結業績にも黒字会社の利益が乗るため、業績面でもプラス方向です。投資家は、次の決算でバチェラーデート事業の売上・利益がどう乗ってくるか、ふわっちとのサービス連携が形になるかを見ていくことになります。