開示要約
この半期報告書は、会社の「半年間の成績表」です。ステムリムは研究開発型の会社で、薬がまだ売れていないため、売上は引き続き0円でした。その一方で研究や人件費などの支出が大きく、半年で約9.3億円の赤字になっています。ただし前年より赤字は少し小さくなりました。 注目点はお金の残り方です。手元資金(すぐ使える現金に近いもの)は約44.5億円で、前の期末から約25.4億円減りました。営業活動だけでも約7.9億円の支出が続いており、研究開発を進めるほど現金が減りやすい構造です。 事業面では、主力候補レダセムチドは塩野義製薬に導出済みで、複数の病気向けの臨床開発が進んでいると説明しています。また次の候補TRIM3/4は動物実験などの段階で、将来の提携(導出)を目指しています。 さらにSR-GT1はAMEDの補助対象で、使った費用の3分の2が補助され、最大1.79億円の受領可能性があります。わかりやすく言うと、研究費の一部を国が負担してくれる形で、資金面の助けになります。
評価の根拠
☔-1この発表は、株価にとって「少し悪い可能性があるが、決定的な悪材料ではない」内容です。 良い点は、赤字が前年より小さくなったことです。会社を回すための費用(販管費)が減った一方で、研究に使うお金(研究開発費)は少し増えました。その結果、営業の赤字は9.93億円と、前年より縮みました。 気になる点は、手元のお金が減っていることです。すぐ使えるお金は44.53億円で、半年で25.42億円減りました。また、事業だけで見たお金の出入り()は▲7.89億円で、まだ「研究を進めるほどお金が出ていく」状態が続いています。 国の補助(AMED)は支えになります。実際にこの半年で受け取った補助金は約4,498万円で、将来は最大1.79億円が3年間で受け取れる可能性があると書かれています。ただし、会社全体の赤字規模と比べると大きな金額ではありません。 そのため、市場では「お金の減り方」を重く見る可能性がある一方、今回は新しい大型契約の発表がないため、株価の反応は大きくなりにくいと考えます。