有価証券届出書(内国投資信託受益証券)
AI要約
ニッセイアセットマネジメントは、追加型株式投資信託「ニッセイ米国株式ブースト戦略ファンド(毎月決算・予想分配金提示型)」の有価証券届出書を提出しました。信託上限は当初400億円、追加を含めた信託金の限度額は1,000億円とし、信託期間は2036年1月10日までです。 主な投資対象は、ケイマン籍の外国投信「USエクイティ・プラス・ロング・コール・ストラテジーファンド」とニッセイマネーマーケットマザーファンドで、実質的にS&P500先物とコールオプション、円売りドル買いの為替取引を組み合わせた戦略をとります。為替ヘッジは原則行わず、毎月決算で配当・売買益を原則全額分配対象としつつ、委託者判断で無分配も可能としています。信託報酬は年率0.1225%(税抜相当)で、解約時には基準価額の0.12%が信託財産留保額として控除されます。
AI影響評価
評価の根拠
本開示はニッセイアセットマネジメントによる新公募投信の設定に関するものであり、同社および受託者である三菱UFJ信託銀行の将来収益機会拡大要因となります。当初信託金上限400億円、追加を含めた限度額1,000億円と比較的規模感のある枠組みであり、米国株+オプション+為替ノーヘッジというリスクテイク型・毎月分配という日本の個人投資家に訴求しやすい設計から、一定の資金流入が見込まれます。 もっとも、現時点では販売開始前であり、実際にどの程度の残高が積み上がるかは不透明です。また、信託報酬は年0.1225%と低水準で、ボリュームが乗らない限り収益インパクトは限定的です。既存の自社ファンドや他社ファンドとのカニバリゼーションも考慮すると、短期的に業績予想を修正するほどの材料とは言い難く、株価インパクトは小幅ポジティブにとどまると判断します。 時間軸としては、販売開始から数週間~1カ月程度で販売動向が見え始めるため「1m」とし、スコアは+1、方向はupとしました。過去にも大手運用会社の新ファンド設定自体が株価を大きく動かすケースは稀であり、本件も中長期的なAUM積み上げの一材料として評価される程度とみるのが妥当です。