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開示詳細

EDINET2025年12月5日 09:28有価証券報告書(内国投資信託受益証券)-第6期(2024/09/11-2025/09/10)

有価証券報告書(内国投資信託受益証券)-第6期(2024/09/11-2025/09/10)

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AI要約

本開示は、投資信託の運用等を行う委託会社の2025年3月期(第35期)個別決算です。営業収益は54億7,817万円で、その大半を占める委託者報酬は53億4,076万円、運用受託報酬は1億3,741万円でした。営業費用は48億4,264万円にとどまり、営業利益は6億3,553万円、経常利益は6億9,323万円、当期純利益は4億8,160万円となっています。 貸借対照表では、総資産100億309万円のうち、長期預金50億円を含む投資その他の資産が約50.6億円と厚く、現金・預金も40.3億円と高水準です。負債合計は8.8億円にとどまり、純資産は91億2,269万7千円、自己資本比率は約91%と財務基盤は極めて健全です。利益剰余金は89億2,288万2千円まで積み上がり、当期は配当実施はなく、別途積立金を58億円に増額し内部留保を強化しています。

AI影響評価

影響度i
🌤️+1
方向i
↑ 上昇
影響期間i
1週間
確信度i
60%

評価の根拠

本開示は有価証券報告書ベースであり、単独決算の数値のみからは前年同期比や会社計画比、市場コンセンサスとの差異が読み取れないものの、絶対水準としては安定した収益力と極めて健全な財務体質が確認できます。営業収益54.8億円に対し営業利益6.4億円、経常利益6.9億円、当期純利益4.8億円と、手数料ビジネスらしい安定的な利益構造です。 貸借対照表では、総資産100億円のうち長期預金50億円、現金・預金40.3億円と流動性の高い資産が大半を占め、負債は8.8億円にとどまり、自己資本比率は約91%と極めて高水準です。退職給付引当金等の将来債務も十分に織り込まれており、財務リスクは限定的と判断できます。一方で、配当は実施されておらず、利益は別途積立金として内部留保に回しているため、インカムゲインを重視する投資家にはやや物足りない内容です。 もっとも、投信委託会社にとっては、運用資産残高の維持・拡大と安定したフィー収入が最も重要であり、今回の決算からは事業の安定性と財務健全性が再確認された格好です。サプライズとなるような大幅な増益・減益や特別損失は見られず、株価へのインパクトは限定的ながら、ディフェンシブ性を評価する形でややポジティブに働く可能性があります。以上から、スコアは+1、方向性は小幅な上昇期待とし、決算評価が市場に浸透するまでの時間軸を1週間程度、確信度は情報の限定性を踏まえ0.6とします。

使用モデル: gpt-5.1