開示要約
今回の半期報告書は、会社が「この半年でどれだけ売上や利益が出たか」「お金の出入りはどうだったか」を投資家に示すための定期的な発表です。メルカリはこの半年で、売上が増えただけでなく、利益の伸びが大きく、全体としては良い内容です。 日本では、フリマの取引量(GMV=アプリ上で売買された合計金額)が増え、12月の大型キャンペーンも追い風になりました。金融サービス(Fintech)も、カードや後払いの利用が増えて債権残高が大きく伸びましたが、回収率99.3%を保っており、貸したお金をきちんと回収できている状態が続いています。 米国事業は売上が伸び、赤字から黒字に変わりました。わかりやすく言うと「これまで赤字だった部門が利益を出し始めた」ことになります。 一方で、営業活動の現金収支はマイナスです。これは、後払いなどの債権が増えると、売上や利益が出ていても現金の回収が後になるためです。また、定期預金への預け入れで投資の支出が大きく見えます。利益の強さは好材料ですが、現金の動きと与信(貸しすぎ)リスクは今後も確認点です。
評価の根拠
☀️+3この発表は、株価にとって「良いニュース寄り」です。 いちばん分かりやすい理由は、会社のもうけが大きく増えたことです。売上も増えていますが、本業のもうけ(営業利益)が前年より約7割増えており、「同じ売上でも、より上手に利益を残せるようになった」状態に近いです。さらに米国事業は、前年は赤字(△1,368百万円)だったのが今回は黒字(873百万円)で、開示された数値から計算すると改善幅は約+22億円あります。 株価は、将来も利益が増えそうだと期待されると上がりやすいので、こうした増益や黒字化はプラス材料になりやすいです。 ただし、現金の動きには注意が必要です。営業活動で増えた現金は△1,293百万円とマイナスでした。たとえば「ツケ払い」が増えると、売上は立っても現金が後から入るため、手元のお金は増えにくくなります。資料でも、未回収分(営業債権など)が増えたことが主因と説明されています。 また、借入や社債などの負債も増えています。これは成長のための資金手当てとも読めますが、今後もし回収が想定より遅れたり、資金調達の条件が悪くなったりすると不安材料になります。今回は利益の伸びが目立つため、全体としては上がる方向を予想します。