半期報告書－第68期(2025/04/01－2026/03/31)
AI要約
今回の発表は「半年分の成績表」です。売上は722百万円で前年より減りましたが、これは前年に大きな大会（日本女子オープン）関連の特別な売上があった反動が大きい、という説明です。来場者数も暑さや天候不順で少し減りました。 ただし、利益面は改善しています。前年は大会の運営などで大きな費用が出ていましたが、今期はその費用が減ったため、赤字（営業損失）が97百万円から9百万円へ小さくなりました。わかりやすく言うと「売上は減ったが、余計な出費が減って赤字が軽くなった」状態です。 一方で気をつけたいのはお金の動きです。建物などの設備に830百万円を使った結果、手元の現金は231百万円まで減りました（約7割減）。例えば家計で言うと、収入と日々の支出は改善しても、家のリフォーム代を大きく払って貯金が減った、というイメージです。 会社はコース管理棟などの新築（総額656百万円）を進めており、今後は投資の効果（運営効率やサービス向上）が収益にどうつながるかが焦点になります。
専門用語の解説
- 前受収益
- ：先に受け取ったお金で、サービス提供がまだの分。例えば年会費を先にもらい、月々に分けて売上にするイメージ。増えると当面の資金繰りは楽になりやすい。
- 投資キャッシュ・フロー
- ：建物や設備など将来のための支出入の合計。マイナスが大きいほど投資を進めている状態。今回は設備取得で大幅マイナスとなり現金が減った点が重要。
- 有形固定資産
- ：建物・コース設備・機械など、長く使う資産。購入するとすぐ費用にならず、少しずつ費用化される。今回は取得支出が大きく、手元資金への影響が大きい。
- 会員預り金
- ：会員から預かったお金で、将来返す可能性がある負債。ゴルフ場の資金源にもなるが、返還が増えると資金繰りに影響するため残高推移が注目点。
- 減価償却
- ：高額な設備の代金を、使う年数に分けて少しずつ費用にする仕組み。例えば車を買っても一度に全部を費用にせず、毎年少しずつ計上する考え方。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は（上場企業だと仮定した一般論では）株価にとって「良い材料と不安材料が両方ある」ため、全体としては中立に近いニュースです。※実際には同社株式は非上場です。 良い材料は、赤字がかなり小さくなったことです。前年は大きな大会に関する特別な売上と費用がありましたが、今期はその費用が減り、営業赤字が△97,510千円から△9,073千円へ改善しました。家計で言えば、無駄な出費が減って赤字が縮んだ状態です。 一方の不安材料は、手元のお金が大きく減ったことです。設備などへの支出が大きく、現金及び現金同等物は739,047千円から231,805千円へ減っています（前事業年度末比68.6%減）。たとえるなら、リフォーム代を払って貯金が減り、次の支払いに備える余裕が小さくなるイメージです。 この資料だけでは、その投資が将来どれだけ利益につながるかは断定できません。したがって（上場を仮定すると）「赤字縮小は評価されるが、資金繰りへの警戒も出やすい」ため、株価は大きく動きにくい、という見立てになります。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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