開示要約
THE WHY HOW DO COMPANYの中間期決算は、一見すると売上が大きく増えた(約2.1倍)ように見えますが、中身は厳しい内容です。増収の大部分は、ブライダル事業(静岡の結婚式場)と漏水探索機器の会社を買って連結に加えたことによるもので、買収がなければ売上はほとんど伸びていません。 利益面では、前年の中間期は小さいながら営業黒字でしたが、今期は1億8200万円の営業赤字に転落しました。赤字の主な理由は、元の子会社だった宇部整環リサイクルセンターへの貸付金が戻らなくなり2億6700万円を損失計上したこと、そして買収に伴う一時的な経費1億3900万円が発生したことです。 会社は「こうした一過性の費用を除けば中身は黒字」と説明していますが、2009年8月期以降ほぼ毎期赤字であり、会社自身も「に疑いがある」と認めざるを得ない状況です。借入金が6億円超増え、も62.2%から41.1%へ大きく低下しました。成長戦略である「長期伴走型M&A」が業績を持ち直せるかが、今後の最大のポイントといえます。
影響評価スコア
☔-2i売上は約2倍に増えましたが、それは会社を買収したことによる一時的な増加が大半です。純粋な既存事業だけで見ると、1億8200万円の営業赤字となり、過去の貸付金の損失や買収にかかった費用が重くのしかかっています。2020年から連続して赤字が続いている状況が変わっていません。
1株あたりの損失は0.82円から4.17円に大きく拡大し、自己資本の厚みを示す自己資本比率も62%から41%に大きく下がりました。配当を増やせるような状況ではなく、新株予約権の行使で株式が増えていくリスクもあります。
会社は「長く持ち続ける前提で買収を続ける」方針で、事業の幅を広げています。今回加わったブライダル事業は中間期で9億円超の売上と7300万円の利益を出しており、新しい柱として機能し始めている点は前向きに評価できます。
会社自身が「事業を続けていけるかに重要な疑いがある」と認めており、投資家にとっては強いマイナス材料です。同じ日に発表された10億円の貸付金毀損の件と合わせて、株価には下押しの圧力がかかりやすい状況です。
10年以上にわたって営業赤字が続いているなかで、過去に貸していた10億円のほとんどが戻ってこないという重大な事故が起きました。買収で会社がどんどん増えている一方、管理体制が追いついているかには疑問が残り、ガバナンス上の懸念は大きい状況です。
総合考察
半期報告書を詳しく読むと、売上が倍になった良い知らせの裏で、中身は非常に厳しい状況が浮かび上がります。買収で加わった事業の売上を除くとほとんど伸びていないうえ、元子会社への貸付金10億円のほとんどが戻ってこず、大きな損失を計上しました。会社自身も「事業を続けていけるかに疑いがある」と認めており、借入金も大きく増えています。一方で、ブライダル事業の収益寄与は前向きな材料で、会社は長期保有を前提にM&Aで多角化を進める方針です。投資家は、今後1年ほどで収益力がどこまで回復するか、買収によって増えた『』の減損リスクがないかを、慎重に見ていく必要があります。