有価証券届出書（内国投資信託受益証券）
AI要約
この書類は、「どんなルールで運用する投資信託なのか」を決めた“取扱説明書（約束ごと）”です。今回の投信は、クリーンテック（例えば再生可能エネルギーや電気自動車の周辺技術など）に関わる世界の株を主な対象にします。 特徴は「2倍」です。わかりやすく言うと、投資家から集めたお金（純資産）100に対して、値動きの影響をだいたい200受けるように設計されています。そのため、当たれば増え方が大きい一方、外れると減り方も大きくなります。 また、海外資産の値動きに加えて、円高・円安の影響もそのまま受けます（原則、為替の守りをしない）。さらに、1社への投資割合が10%を超えることもあり、特定の銘柄の影響が大きくなる可能性があります。 信託期間は2026年3月27日までで、途中で大きな解約が出たり市場が混乱したりすると、想定通りの運用ができない場合がある、という注意点も書かれています。
専門用語の解説
- レバレッジ（2倍）
- ：元手に対して、値動きの影響を大きくする仕組み。100の資金で実質200分動くようにするイメージで、利益も損失も増えやすい点が重要です。
- 連動債券
- ：株そのものではなく、特定の株や戦略の値動きに“連動するよう作られた債券”。中身は債券でも、結果は株に近い動きになり得る点がポイントです。
- 為替ヘッジ
- ：円高・円安の影響を小さくするための“保険”のような取引。この投信は原則ヘッジしないため、海外株の値動きに加えて為替の上下も損益に直結します。
- 純資産総額
- ：投信が持つ資産の合計から借入や未払いなどを差し引いた“実質の財産”。この投信は純資産の概ね2倍を投資するため、基準となる重要な数字です。
- 信託報酬
- ：投信を運用・管理してもらうための手数料で、保有中は毎日少しずつ差し引かれます。年率1.105%は長期では効きやすく、成績を押し下げます。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は、株価にとって「大きく上がる／下がる材料ではない（中立）」と考えます。理由は、これは投資信託のルールを決めた文書で、上場企業のもうけや配当のように、会社そのものの成績を直接変える話ではないからです。 書かれているのは、クリーンテック関連株式の動きを狙うこと、しかも純資産のだいたい2倍の大きさで投資すること、海外資産の影響を小さくする対策（為替ヘッジ）を原則しないこと、1社に偏ることがあり得ること、期限が2026年3月27日までであること、手数料（信託報酬）の計算方法などです。つまり「どんな性格の商品か」を説明しています。 株価に影響が出るとしたら、例えばこの投信にお金がたくさん集まったときです。集まったお金で運用するため、関連する株を買う必要が出て、買いが増える可能性があります。逆に、お金が出ていけば売りが増える可能性もあります。 ただし、この文書だけでは「どの株をどれだけ買うのか」や「どれくらい資金が集まるのか」が分かりません。だから、株価の方向を強く言えず、中立の評価にとどめます。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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