半期報告書（内国投資信託受益証券）－第5期(2025/03/29－2026/03/27)
AI要約
この書類は、投資信託（投信）の「成績表」と「家計簿」を半年分まとめたものです。対象は「クリーンテック（環境・省エネ関連）に2倍の値動きを狙う」タイプの投信で、上がるときは大きく上がりやすい一方、下がるときも大きく下がりやすい性格があります。 今回の半年（2025/3/29〜9/28）は、基準価額の動きとして+55.6%と大きく増えました。わかりやすく言うと、同じ期間にクリーンテック関連の相場が良く、投信の値段（1口当たり純資産額）が上がった、ということです。 一方で、純資産（投信の規模）は約1.78億円と小さめで、資産の多く（約88%）は社債券として保有されています。また、過去の下落の影響で「元本より純資産が少ない」状態は続いていますが、その差は約3,309万円まで縮まりました。 この開示が出る理由は、投信は定期的に運用状況とお金の増減を公開する決まりがあるためです。投資家にとっては、直近の成績が良かったこと、ただしレバレッジ型で値動きが大きい点と規模が小さい点を同時に確認する資料になります。
専門用語の解説
- 純資産総額
- ：投信が持っている資産の合計から、未払金などの負債を差し引いた「実質的な残高」。投信の規模を表し、小さいと売買の出入りで値動きが影響を受けやすい。
- 1口当たり純資産額（基準価額）
- ：投信の「値段」に近い指標。純資産総額を口数で割って計算する。例えば0.84円→0.86円なら、投信の価値が上がったことを意味する。
- 収益率
- ：一定期間で投信の価値がどれだけ増減したかの割合。+55.6%は、半年で価値が大きく増えたことを示すが、レバレッジ型は上下とも大きくなりやすい。
- 有価証券売買等損益
- ：投信が保有する金融商品を売ったり買ったり、価格が動いたりして生じた儲け・損。今回は約5,812万円のプラスで、成績改善の主因になっている。
- 元本の欠損
- ：投資家が入れた元本（合計）より、投信の純資産が少ない状態。過去の下落で起きやすい。欠損が縮むのは回復傾向だが、元本割れが解消したわけではない。
AI影響評価
評価の根拠
この発表は、株価に対しては「中立（大きく動きにくい）」と考えます。 理由は、これは投資信託の半年分の報告書で、会社が急に方針を変えたとか、利益予想を大きく変えたといった“驚きのニュース”ではないからです。定期的に出る成績表に近い位置づけです。 中身を見ると、中間計算期間（2025/3/29〜2025/9/28）は売買の結果が+58,122,170円で、最終的な中間純利益も57,471,564円とプラスでした。つまり「この半年は増えた」という事実が書かれています。 ただし、2025/9/28時点では元本206,726,433円より純資産合計173,641,340円が小さく、まだ元本割れ（欠損33,085,093円）が残っています。良い点と注意点が同時にあるため、株価を強く押し上げる／押し下げる決め手になりにくい、という整理になります。 また「2倍」と名前にある商品は、一般に値動きが大きくなりやすいと言われますが、これは一般論であり、この報告書自体が将来の値動きを示すものではありません。
出典: EDINET（金融庁）（改変あり）
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