EDINET臨時報告書🌤️+1↑ 上昇確信度55%
2026/06/30 15:30

Speee、リフォームDX事業を新設分割しSOMPOと合弁会社ReFact設立へ

開示要約

株式会社Speeeは2026年6月30日の取締役会で、リフォームDX事業を新設会社「株式会社ReFact」に承継させる簡易新設分割を決議し、SOMPOホールディングスとの合弁事業に関する最終契約の締結も決議した。分割の効力発生日は2026年8月1日(予定)で、会社法第805条の簡易新設分割の要件を満たすため株主総会の承認は不要となる。 対象のリフォームDX事業は、外壁塗装比較サイト「ヌリカエ」、災害時の修理業者紹介「みんなのリペア」、水回り比較「リフォスム」、営業支援アプリ「Budii」などを含み、2025年9月期の売上高は3,811百万円。分割で承継される資産は1,151百万円(流動資産1,092百万円・固定資産58百万円)、負債は450百万円(2026年3月31日時点)である。 新設会社ReFactは資本金100百万円・発行済株式10,000株で、当初はSpeeeの100%子会社。2026年9月に予定されるSOMPOホールディングス向けにより、出資比率はSpeee60.7%・SOMPO39.3%となり、合弁会社化後もSpeeeのとして存続する。Speeeの資本金・事業内容・決算期に変更はない。 今後の焦点は、2026年8月1日の分割効力発生と9月のの実行、およびSOMPOの顧客基盤を活かした合弁会社の収益貢献である。

影響評価スコア

🌤️+1i
業績インパクトスコア +1

承継対象のリフォームDX事業は2025年9月期売上高3,811百万円で、Speee連結売上約16,435百万円の約23%を占める中核領域。ただし合弁会社化後も出資比率60.7%でSpeeeの連結子会社に留まるため、当面の連結売上・利益への直接的な剥落は生じない。SOMPOの39.3%出資分は連結上の非支配株主持分となる一方、第三者割当増資で流入する資本が事業成長投資の原資となり得る点は中期業績に前向きに作用し得る。

株主還元・ガバナンススコア 0

本新設分割はSpeeeを分割会社、新設子会社を承継会社とする簡易新設分割で、Speee本体の資本金の増減はなく、既存の新株予約権・新株予約権付社債の取扱いにも変更はない。Speee株主に対する希薄化や割当ての変更は生じず、配当方針への直接の言及もない。会社法第805条により株主総会の承認を経ずに実施される点も、既存株主の権利関係に直接の変動をもたらすものではなく、株主還元面での判断材料は本開示からは限られる。

戦略的価値スコア +2

損害保険大手SOMPOホールディングスとの合弁は、Speeeが持つサービス開発ノウハウと加盟企業ネットワークに、SOMPOの顧客基盤を掛け合わせる座組みである。ヌリカエは累計利用者数30万人を突破し、みんなのリペアは2022年からの損保ジャパンとの業務提携を土台とする。災害時の保険契約者向けリフォーム需要という成長領域を、事業を切り出した専業会社ReFactで機動的に伸ばす狙いが読み取れ、中長期の事業拡大に前向きな戦略的意義を持つ。

市場反応スコア +1

大手損保との資本提携を伴う合弁設立は、成長ストーリーの具体化として市場に前向きに受け止められる可能性がある。一方で本開示時点では新設会社の増資払込金額や合弁後の具体的な収益目標が示されておらず、材料としての確度は限定的。Speeeは直近半期で純損失を計上しており金融DX投資の収益化が焦点となっている局面で、本件が業績反転の直接材料となるかは今後の開示待ちで、短期反応は限定的にとどまる可能性もある。

ガバナンス・リスクスコア 0

本新設分割は会社法第805条の簡易新設分割の要件を満たし株主総会の承認を要しないが、これは会社法上認められた正規の手続きである。承継事業に係る資産・負債・契約上の権利義務は効力発生日にReFactへ承継され、債務履行の見込みにも問題はないと会社は判断している。SOMPOとの契約は法的拘束力を有する最終契約として締結されるが、増資払込は2026年9月予定で完了前であり、実行までの手続き遂行が留意点となる。

総合考察

総合スコアを最も押し上げたのは戦略的価値の視点である。損保大手SOMPOホールディングスとの合弁は、災害時の保険契約者向けリフォームという成長領域で、Speeeの累計30万人規模のヌリカエ基盤とSOMPOの顧客基盤を結節させる座組みであり、中長期の事業拡大余地が広がる。業績面では承継対象のリフォームDX事業が2025年9月期売上3,811百万円とSpeee連結売上約16,435百万円の約23%を占めるが、出資比率60.7%でに留まるため足元の連結業績への剥落は生じず、による資本流入がむしろ成長投資の原資となり得る。株主還元・ガバナンス面は資本金の増減や希薄化がなく中立で、視点間で方向の相反はない。直近半期でSpeeeは純損失622百万円を計上し金融DX投資の収益化が課題となっている局面であり、本件の収益貢献は今後の具体化待ちである点は留意したい。投資家は2026年8月1日の分割効力発生と9月のSOMPO向けの実行、およびその後の合弁会社の収益寄与を注視すべきである。

出典: EDINET(金融庁)(改変あり)
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