開示要約
この発表は、会社の1年の成績表と、株主総会で何が決まったかをまとめたものです。いちばん大事なのは、本業のもうけが赤字に戻ったことです。売上は前の年より約11%減り、本業のもうけを示す営業損益は1億20百万円の赤字でした。前の年は黒字だったので、流れは悪化しています。 なぜこうなったかというと、婦人靴やスニーカーなどが思うように売れず、さらにやめると決めたブランド商品の値下げや在庫の見直しで損が出たためです。会社はこれを一時的な影響と説明しています。わかりやすく言うと、売れにくい商品を整理するために、今期に先に痛みを出した形です。 一方で、土地や株式を売った利益があったため、最終的には17百万円の黒字を残しました。ただし、これは本業が強かったというより、特別な売却益に助けられた面があります。そのため、投資家は「来年は本業だけで立て直せるか」を見ることになります。 また、配当は年間11.4円を維持しました。さらに、2月に公表済みだった矢野浩司氏の代表取締役専務就任が、今回の総会後の体制で正式に反映されています。つまり今回の開示は、業績悪化の確認と、新しい経営体制のもとで立て直しを進める出発点を示したものといえます。
影響評価スコア
☔-1i会社の本業の成績は悪くなりました。売上が減り、前の年はもうかっていたのに、今回は本業で赤字です。最後は黒字ですが、これは土地や株を売った助けが大きく、ふだんの商売が強かったとは言いにくい内容です。
お金まわりは、すぐ危ないというほどではありません。手元資金はありますし、会社の持ち物も多いです。ただ、借入金もあり、本業の赤字が続くと安心しにくくなります。今の発表だけでは、良いとも悪いとも言い切りにくいです。
会社は、売れにくい商品を減らし、もっと価値のある商品に力を入れる方針です。方向としては前向きですが、まだ結果は出ていません。不動産の事業も準備段階の色が強く、今すぐ大きく伸びるとまでは読み取りにくいです。
会社の外の環境はあまり良くありません。物の値段が上がり、消費者は節約しがちです。靴も売れる種類が限られていて、流行に合わない商品は苦戦しやすい状況です。会社だけの努力では変えにくい部分が多いです。
配当は予定どおり出るので、株主にとって大きな悪材料ではありません。ただ、会社のもうけはかなり減っているので、配当が増える話ではありません。新しい経営体制も決まりましたが、すぐ配当に効く内容ではなさそうです。
総合考察
この発表は、全体としてはやや悪いニュースです。いちばん大きいのは、会社のふだんの商売が赤字になったことです。売上は前の年より減り、本業のもうけも黒字から赤字に変わりました。たとえば、お店の売上が落ちたうえに、売れ残りを整理するための値下げまで必要になった、というイメージです。 ただし、完全に悪いだけではありません。土地や株を売って利益が出たため、最終的には少しだけ黒字を残しました。また、配当も年間11.4円を維持しました。これは株主にとって安心材料ですが、本業が強いから増配できたという話ではありません。 会社は、売れにくい商品を減らし、自社で考えた商品の比率を増やす方針です。不動産事業も育てようとしています。つまり、今は立て直しの途中と考えられます。前に出ていた開示では、矢野浩司氏が新たに代表取締役専務になることが示されており、今回その体制が正式に動き出しました。新しい経営陣で変えていく期待はあります。 それでも、株価はまず足元の数字を重く見やすいです。今の発表だけを見ると、『将来は改善するかもしれないが、現時点ではまだ結果が出ていない』という評価になりやすく、反応はやや弱めになりそうです。