業界ランキング(5/30〜6/5)に対する考察

直近1週間の業界別動向では、評価のばらつき(分散)が最も大きかったのは医薬品でした。武田薬品工業が訴訟引当金4,035億円の計上でマイナス評価となる一方、ジーエヌアイグループはあゆみ製薬ホールディングスの買収を好感されプラス評価となり、同じ業界内で明暗が鮮明に分かれました。平均スコアは小幅プラスにとどまり、個別企業の事情が評価を左右した格好です。 電機・精密はHOYAの過去最高益を筆頭に8件の開示が概ね前向きで、平均スコアもプラス圏でした。運輸・物流はヒガシホールディングスの最高益・増配が牽引し、件数は少ないものの評価は高めです。商社・卸売は10件と開示が活発で、西華産業の最高益や豊田通商の自己株式取得など、株主還元・成長に関わる材料が目立ちました。 開示数が突出して多かったのは情報通信・サービスその他で、55件と全体の3分の1を占めましたが、平均スコアはほぼ中立で方向感は限定的でした。3月期決算の有価証券報告書が集中するこの時期は、件数の多さよりも業界ごとの評価の濃淡に注目すると傾向を掴みやすいといえます。

6/6 08:32 更新